9/12

台風が過ぎた後,酷い暑さが3日続き,少し秋の気配が感じられるようになった。娘はかぜをひき,39℃の熱発。にもかかわらず検査をしたところインフルエンザではないそうだ。

午前中の仕事を済ませ,昼過ぎから小滝橋通りまで用事に出る。昼は魚専門の居酒屋でサバカレー。いまひとつしまったところのない味。用事を済ませ,15時過ぎに会社に戻る。18時過ぎまで仕事,早めに退社する。駅前の書店で宮内悠介『遠い他国でひょんと死ぬるや』(祥伝社)買う。池袋で少し休憩し,夢野久作の「東京人の堕落時代」を読み終えた。家に戻り,1時間少し眠る。私もかぜ気味なので。夕飯をとり,0時すぎに眠る。

新井素子の『あなたにここにいて欲しい』を読み終えて,筒井康隆の七瀬三部作を読み直し,日野啓三の『抱擁』に進むのはどうだろうかと思った。ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアを絡めるとよいかもしれないが。「純心な獣系」とでもいうべきか。

「東京人の堕落時代」は,大正時代の記録とは感じられない読後感だった。結局,何も変わっていないのかと妙な感慨。ちくま文庫版に収載されていない当時のルポ,青空文庫にあるかもしれないので探してみよう。

台風

書きとどめておいたほうがいいのだろうけれど,幸い大事に至らなかった。

日曜日は,本当なら徹の家に行き,ホームシアターで1970年代の東映ダメ映画を観る予定だった。このところ,徹は東映や日活後期の映画,それもマンガを題材にした実写映画に凝ってしまったようで,TUTAYAやブックオフでこまめに中古DVDを買い漁っている。さすがにブルーレイで揃えるつもりはないそうで,学生時代に戻ったようなことをしている徹を他人事には思えない。

なにせ八王子から30分以上かかるところなので,行き来を含めると半日は必要だ。とりあえず日曜日に予定を調整していたところ,大型台風接近の天気予報。午前中にメッセンジャーでやりとりし,ペンディングすることにした。昨日買った『メギドの火』を置いてきてしまったかったのだけれど。

だいたい調子がよくないのだ。昨日の日帰り福井出張のためかと思っていたものの,そうではないらしい。続けてかぜ薬を飲み,少し眠る。

来週末のみちくさ市の準備を少しはしようと思い,そのためにまず,本の山を文庫と単行本,雑誌,その他に分け始めた。ところが初っ端から,ここ数回並べても手にとられることがなかった新井素子『あなたにここにいて欲しい』(ハルキ文庫)を手に取って,ペラペラと捲ってしまった。なんだかだるいし,久しぶりに読み返してみようかと思ったのはかぜをひいていたからに違いない。

『あなたにここにいて欲しい』を読んだのは学生時代のことで,初めて手にした新井素子の小説かもしれない。芳行はデビュー早々から読んでいたはずだ。というのも,高校時代(中学は別の学区だったので知らないが,中学時代から始めていたらしい)に,彼は手書きで小説のようなものを書いていて,それはわれわれの一角で回し読みされていたことがある。出席番号順の席順は,意外と友人形成に影響がある。だいたいが「は行」から「や行」の友人が多いのは,結局のところその程度の理由なのだ。

で,芳行が書いていた小説のようなものの文体が,新井素子というか,当時は平井和正の“超革中”のようなものだと思っていたし,本人もそのイメージで書いていたようではあったものの,まああの感じだったことを思い出した。自然と取り込んでしまったのかもしれない。新井素子の文体は表面的にはマネしやすい。

単行本のあとがきに,ピンク・フロイドの「あなたがここにいてほしい」にインスパイアされ,ただ,1文字だけ変えてタイトルにした理由について書かれていたことを覚えている。

台風は一向にその気配をみせない。15時くらいになったので,出していた靴のクリーニングを引き取りに外に出た。ただ暑いだけだ。ついでにアジアン居酒屋兄弟で昼食をとって帰ってきた。コーヒー豆をひいてコーヒーを淹れ,飲みながら半分くらいまで読んでいると,休日出勤だった家内が戻ってきたので,夕飯をとった。このあたりまで,台風の気配はない。これなら徹のところに行って帰ってこられたなあ。

かぜ薬を飲み,0時過ぎに眠る。この頃から風の音は強くなった。あまり気にならず,そのまま眠ってしまった。

福井

年に数回の出張を四半世紀続けると,都道府県ほぼ回ったことになる。もちろん,駅・空港と宿泊先,取材先のみの行き来という場所が少なくないものの。行ったことがない数件のうち,思いつくのは香川と福井だ。

で,土曜日に日帰りで福井まで行ってきた。9時過ぎには着きたかったので,北陸新幹線の恩恵はなく,米原から北陸本線で福井まで乗った。

4時半前に起き,5時過ぎに駅へ行く。品川発6:00というのぞみがあったので,それに乗った。名古屋のホームで朝食を買い,ひかり号で米原まで。50年以上,新幹線に乗って,米原で降りたのも初めてだ。北陸本線で琵琶湖畔から山の間を通り,福井まで。9時過ぎには着いた。快晴というよりもすでに暑い。

午前中の仕事を13時過ぎまでして,昼食は駅の西口すぐにある居酒屋の定食。昼から酒を飲むおじさんの多いこと。午後の仕事が始まる前に古書好文堂を覘く。少女漫画の品揃えが素晴らしく,少年漫画,青年漫画も在庫が厚い。均一棚をチェックするにも並んでいる冊数が多いので,かなり時間がかかった。つのだじろう『メギドの火』(竹書房版)2冊セットのみ買う。

午後の仕事が終わったのは17時過ぎ。早めの特急で米原まで。一度改札を出て,お弁当とビールを買って戻る。18時半のこだまで名古屋まで行き,のぞみに乗り換えて品川に着いたのは21時半過ぎ。

朝から頭痛がして,この前,京都で買った頭痛薬を飲んだものの,いまひとつピリッとしない。かぜ薬を飲んだところ,そこそこ治まったので,かぜが長引いているのだろう。

福井で食べたランチは,すき焼き風の煮物をメインに,惣菜を盛りつけたもので,とても美味しかった。他の店に入る機会はなかったけれど,全体,食べ物がおいしいのだろうなあと感じる佇まいだった。

奇文集

会社帰りに高田馬場のブックオフで, 山崎今朝弥『地震・憲兵・火事・巡査』 (岩波文庫)を購入。他に北杜夫のハードカバー1冊,ソフトカバー1冊。このところ,北杜夫,辻邦生のハードカバーを均一棚で見つけることが少なくない。同時代で読んできた人が残した本だろうか。

山崎今朝弥の本は,新かな表記になっていることもあり,読みやすい。関東大震災の翌年,一部は同年に書かれたもの。夢野久作の「東京人の堕落時代」や本書を捲りながら,流言蜚語の被害について,今もSNSで変わらず,または似たようなことが起きているのにゾッとする。

9/4

湿度と気温のせいか,相変わらず体が重い。実際に体重が増えたからかもしれないが。

午前中は家から持ってきたMacで音声データの書き出し。昼,家内にアダプターをもってきてもらい軽めの昼食。Windowsにデータを移し編集。その後,未入稿の原稿の対応などの用事が入ってきて,翻訳原稿チェックがままならない。20時過ぎに帰る。

小椋佳の「白い一日」じゃあるまいし,陶磁器をながめるだけで過ぎた一日みたいなものか。企画書,とりあえず2本はまとまらず,次年度の体制を決めなければならない時期にもかかわらず,最後の判断で悩む。早めに手を打つべきところ,ギリギリにならないとまとまらない。

夢野久作の「東京人の堕落時代」は相変わらず面白く, 腰弁=サラリーマン,とかメモをとりながら読みたくなってきてしまった。 そういう本の読み方は学生時代に終えておくべきだったな。

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