烏滸より低く

下版の続き。めどがつく。打ち合わせに出ていた代表が忘れ物をしたとかで帰社。印刷所との打ち合わせを終えて,仕事を続けていると,ちょっとよいかと仕事場のあたりに寄ってくる。切り出した話は,忘れ物をして帰社したついでにするような類なものではなく,あきれ果てる。常識をもたないことにおいては突出しているものの,この世界ではそれが特色として通ってしまうことがあったのは事実だ。ただ,度を越すにもほどがある。確認事項を質すと指示が出ない。らちがあかない。あきらめて,本人と話し合うことはやめにする。20時前に帰宅。減便した山手線は当然のように混んでいる。烏滸と呼ぶには次元の低いあれこれが目につく。もらい事故続きだな。

帰宅後,家内に経過を話すと呆れられる。夕食。酔いがまわるには,いらだたしさがおさまらない。数時間前のもらい事故の影響が効いている。

社会生活を営むのに免許が必要だなどというつもりはない。ただ,対外的に関係をもちながら,世間で店を張っていくのに最低限欠かせない常識はあるだろう。常識をもたないものに何をいってもしかたない。ただ,常識をもたないものが20年近く,手形を振出し,入出金の手順だけを覚えて機械的に繰り返している様子を目にすると,それで続けている奇跡というか偶然はさておき,そ奴の判断を仰ぐことだけはやめようと思った。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Top