日帰りで京都出張。かれこれ2年以上,出張に出ていなかった気がする。
一度,事務所に行き,書類などを携える。MacBookAirを持っていくつもりだったが,校正ゲラ一式がそこそこの重さになるのでやめた。帰りのことを考えるとMacBookAirなど入れる余裕はなかったのだが。品川で乗り換えて,パブのモーニングをとる。新幹線の車中で今月号の「新潮」をざっと読む。筒井康隆の「プレイバック」,村田沙耶香の「平凡な殺意」,児玉雨子「スパゲッティ・アンダーグラウンド」と1時間くらいページを捲る。
12時過ぎに京都のついた。少しあたりを歩き,早めに待ち合わせのラウンジまで行く。SNSでは頻繁にやりとりしている先生と半年以上ぶりに対面で打ち合わせ。2時間ほどで終わる。昼食をとろうと思い,ついでにブックオフに寄るかと東寺のほうまで歩く。
昼食をとるまえにブックオフに寄り,眉村卓と半村良の文庫本購入。近くにつるかめ書房という古書店があるらしいのでそのまま歩く。少し迷い,ここかと思う建物に入ると,音を聞きつけた方が受付にやってくる。なんでもお茶を出し始めたらしく,対応できなくなる可能性があるので予約制にしているようだ。幸い,この日は入ることができた。
三重の江戸川乱歩記念館に似たつくりの建物の廊下を越え,中庭の先が蔵のようになっていて,そこで書店を営んでいた。ぐるりを書棚が囲み,内側に三列ほどの棚がある。平台があちこちに設けてあることと,レコード屋やCD店のように本を斜めに立てかけて見られるようになっているのが独特。
ラインナップは70年代の中間小説(SFやミステリ),いわゆる女性作家,映画,登山,片岡義男,クレスト・ブックスなどなど。中から3冊を抱えて入口で会計。局所的に私のコレクションと重なるところがいくつもあって,ただ,山野浩一や久生十蘭の『魔都』あたりは抜けていて,たぶんすでに買われてしまったのだろうなと思う。
まだ昼食をとっていない。駅まで戻り店を探す。結局,中華屋で晩酌セットというものを頼んで済ませる。家への土産を調達して18時の新幹線で戻る。本で鞄が重い。校正ゲラを取り出して,赤字のチェック。品川までに終えた。
21時過ぎに帰宅。夕飯をとり早めに眠った。