まだ上顎のやけど痕はものを飲み込むときに痛む。
午後にATから振込を数件した後,クリクリ珈琲で豆を購入して事務所に戻る。夕方,久米君から電話。18時くらいに来社,いろいろと打ち合わせ。帰宅後,夕飯をとり,仁木悦子『枯葉色の街で』(角川文庫)を読み終えた。中編にまとめてもさしつかえない話だなあと思う一方で,読みながら,昔,布団のなかに入り文庫本のページを捲っていた頃のことを思い出した。懐かしい感触の小説だ。
四半世紀前。大泉学園の小泉農園の手前に古本屋があった。結婚してはじめて住んだのは少しだけ西大泉方面に入ったあたりで,よくその古本屋で本を買った。東中野の銀座通り商店街にあった古本屋似たつくりで,真ん中にパーテーションはなく長方形の左右の壁に本棚が据えられていた。数年後,閉店セールのとき,角川文庫に収められた仁木悦子の小説を5,6冊まとめて購入した。
購入したはよいものの,なんだか読む気になれず,かといって処分することもせずに引っ越しのたびもってきた。どこだっただろう。少し前,書店で「日本ハードボイルド全集」に仁木悦子がラインナップされているのを見て捲ってみた。この手の小説も書いていたのか。と思い立ち,処分する本の山をつくったまま処分せずにいるなかから一冊引っ張り出し読み始めたのだ。
残り数冊のタイトルは記憶にないけれど,読み進めていくことにする。