午前中から事務所で仕事。途中まで,といってもさわりだけまとめたインタビュー原稿データが見当たらない。保存していなかったらしいので,初手から原稿を作り始める。その前に,新刊のデータを登録したり,メールの返事などをしていたところ,あっという間に午後になってしまった。
3時間くらいで仕上がり4ページ分くらいのインタビュー原稿をまとめる。以前ならば録音テープを聞き返しながらテキストデータをつくり,それをもとに原稿にまとめていったので,1週間くらいかけて原稿にしたものだ。それが,録音データをフリーサイトでテキスト化し,そこから原稿をつくることができるようになったので,数分の1の時間でまとめあげられる。こればかりはネット技術の進歩に感謝する。
おまけに,以前ならば自分で聞きながら原稿化する時間がとれないときは,テープ起こしを専門に行う業者に頼んだものだった。もともとは速記屋さんというものがいて,インタビューや対談,座談会などに一緒に入ってもらう。速記録をもとに原稿化してもらったものに赤字を入れて,入稿原稿をつくった。たかだか30年前,Windows95がリリースされた頃までは,そのようにして誌面をつくったのだ。そこにはカメラマンも入るから,取材の場は仰々しくなる。1つの企画で,謝礼を含めると2時間で10数万円の費用がかかったものだから,容易に対談,インタビュー,座談会の企画はすすめられない。
カメラマンには入ってもらうものの,謝礼は実のところ30年前と同じ水準だ。速記屋さん・テープ起こし費用がばっさりと必要なくなり,謝礼も当時と同じくらいの水準なので,時間がとれるならば1つの雑誌にインタビュー,対談などの企画を複数掲載できる。
以前と同じようにして原稿をつくっている会社があるかもしれないが,こればかりは現在の環境ですすめたほうがよいと思う。
18時くらいまで作業をしてから池袋で家内と待ち合わせ。買い物をして帰宅した。