大久保

家にiPhoneを忘れてしまう。事務所で午前中,仕事を済ませ,昼に自宅まで戻る。そのまま西武新宿まで行き,税務署へ。小滝橋通りから先のバイパスのような道にはいまだ慣れない。書類をもらって用事は済む。大久保のあたりの食堂で昼食をとってから帰ろうと思い,久しぶりに斜めに入る通りのあたりをチェックする。めぼしい店がないので,大久保の南口から新大久保に向かって少し歩いたところにある韓国居酒屋を覘く。

6,7年前,何度か利用したところは,新型コロナ禍を越えて店を維持していた。幸いランチも営業していたのでカウンターに座る。おかあさんは相変わらず,暑い暑いといいながら,水に浸した白菜をスプーンですくっては食べている。傍からみるとすこし妙にみられるかもしれない。

石焼ビビンパを頼むと,先にキムチ2皿に加え大豆を韓国風に炊いたもの,卵スープがついてくる。750円で昼からおなかいっぱいになってしまった。新型コロナ禍で客足が遠のき,ようやく少しだけ戻ってきたところだという。久しぶりに夜,寄ってみようかと思う。

平成のはじめ頃,望月三起也が描いたように新大久保から西武新宿に向かうあたりの高架下には夜になると海外からの出稼ぎ女性が立っていた。その先を越えると今,職安通りから高田馬場に向けてここにも一本あたらしい道が通っている。ロッテ工場がなくなってからどれくらいになるだろう。

このあたりに新しくできた道はどうもしっくりこない。猥雑な道を西武新宿駅に向かうほうが相応しいにもかかわらず,全体,陽の当たる景色に殺伐さを感じるのだ。

週末

金曜日は企画の依頼を進める。夕方,明日の打ち合わせのために絨毯を吉祥寺まで調達に出る。線路際の家具店で安く売っているのだ。1畳くらいのものを2,000円弱で購入し,百均でその他買って事務所に戻る。掃除をしてテーブルの位置を調整する。

土曜日は午前中,続けて事務所を掃除。午後から打ち合わせ。まずは4人で打ち合わせても問題はなかった。雨。途中,近所のパン屋に移り,また事務所に戻って16時過ぎまで。家内と待ち合わせて続けて吉祥寺まで。買い物など済ませて21時過ぎに帰宅。夕飯をとり,テレビを観て0時過ぎに眠る。

日曜日は昼前から仕事。午後は打ち合わせ。帰りは中野で降り,古本屋を久しぶりにめぐる。中野ブロードウェイ4階の翻訳小説中心の品ぞろえの店でバラードの『コンクリートの島』,ウェストレイクの文庫はおまけにしてくれた。まんだらけ,2階の古本屋でも本を買い,古本案内処でも仁木悦子の文庫を1冊購入。ヤミヤミカレーで夕飯を買って帰宅。疲れた。

5/19

耳鳴りが続きので朝から通院。前日にwebで予約を入れた。医師は変わらず防護衣を纏い診察する。検査をしたものの,高音域の聴力が下がっている以外,目立った所見はない。薬の処方もなく診察のみで終わる。仕事の用事を一件済ませて事務所に戻る。朝食を兼ねて駅前の喫茶店で休む。

昼過ぎに東中野のセコハンショップに行き,打ち合わせ用のテーブルを物色する。土曜日の午後に打ち合わせがあるので間に合わせなければならない。並んでいるもののなかから選んで夕方届けてもらうことにする。

事務所に戻り,発送の準備と企画の詰め。そろそろ事務仕事をお願いする人がいても手持無沙汰にならないくらいは作業が出てきたような気がする。

20時過ぎに退社。予定している仕事のうち,進むものはもちろんあるものの,まだまだ予定通りには運ばない。

5/17

発送の手配。印刷所と打ち合わせ後,企画書の作成。昼に一件,打ち合わせの連絡を入れ,13時過ぎに事務所を出る。新宿で青年劇場の「眞理の勇氣」。2幕2時間半以上。年齢層の高い客が多く,平日午後の観劇はだいたいこんな感じなのかと思う。重い内容だったものの,意図としては戸坂潤とその時代を留めておくことの意味が強いのだろう。唯研内での論争などについては触れられていなかった。論争も「眞理の勇氣」の意があることを考えると,まだまだ切り口は見出せるのではないだろうか。

事務所に戻り,仕事の続き。20時過ぎに区切りをつけた。

島田一男『満月夫人』を読み進めている。警官を殺すことは辞さない島田一男流ルパンは連作になるキャラクターのように感じた。それにしても博覧強記。旧満州で記者をしていたからだけではない気がする。

5/13

予定が詰まっている。こんな日は午前中に間隙がやってきて,どうしたわけか手持無沙汰になることがある。

出勤してから納品伝票を3枚つくる。電話の対応をひとつふたつ,新刊見本が到着した。それぞれの用事は意外と時間がかからずに終わる。サワディーで久しぶりに昼食をとり,午後からWeb会議。1時間半ほどで終わる。浦和まで本をもって出かける。雨。

幸い軽い本だったので小体な段ボール箱に収め抱えていく。駅からタクシーで5分ほど。1時間ほどで打ち合わせを終える。事務所に戻り,仕事の整理。日高屋で休憩,島田一男大陸小説集を少し読む。

梅雨に入ったかのような天気。

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