9月11日

映画「9月11日」を観にいった。

宅老所の若い30代の管理者が集まって開催されたイベントでの対談を中心に,施設での取材映像,移動中のインタビューを交えて90分ほどのドキュメンタリーにまとめられたもの。

以前,『こんな夜更けにバナナかよ』を読んだときに似た違和感を感じながら映画館を出た。

一緒に行った,映画の登場人物と同世代の友人に感想を聞いたところ,必ずしもシンパシーを感たわけではないという。
結局,行為自体が意味をもつものを,言葉で語ってしまうことで,その人の物語ばかりが浮き上がってきてしまうのではないだろうか。

近くにあったアジア料理屋で夕飯を食べながら,そんな話をした。

死の看取り

さて,年末に知人と酒を飲みながら,事の顛末を話していたところ,こんなリアクションがあった。

「それが看取るということじゃないのかな」

漠然と考えていた,手が届きそうなところに見えていたと思っていた「死の看取り」という言葉を,とても遠くに感じた。

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