名画座といえばモンティ・パイソン

80年代なかば,何度,名画座でモンティ・パイソンを観たことだろう。吹き替えと,字幕を続けて観たりすると,どっちがどっちか判らなくなってしまった。
「ミーニング・オブ・ライフ」はちょっとニュアンスが違うので,ここでは「アンド・ナウ」「ホーリー・グレイル」「ライフ・オブ・ブライアン」の3作だ。

そのころ,実はモンティ・パイソン関係映画を最初に観たのが「タイム・バンデッド(バンデッドQ)」だったことに気付いた。地方劇場で「スター・ウォーズ」の吹き替え版と併映されていたのだ。

さて,ある年の正月。2年続けて,正月映画といえば名画座で観る「モンティ・パイソン」と決めていた。1月2日に当時,大塚にあった名画座をめざした。寒い1月だったことを覚えている。しかし,こともあろうか3日まで休館だったのだ。正月に休む映画館があることを知った。お陰で風邪をこじらせ,月なかばのP-MODELのライブに行けなくなった。

不思議と思い出されるのは「ホーリー・グレイル」ばかり。(アンド・ナウは総集編みたいなものだから)「ライフ・オブ・ブライアン」は脳天気なラスト以外,ふだん思い返すことはない。

人喰いうさぎをスクリーンではじめて観た時の衝撃は,今も比類なきものであり続けている。

ギャグ爆弾を利用して

娘が寝る前にお話をせがまれる。
(いきなりホームドラマみたいなシチュエイションだが)
適当な話が続くわけはない。
そんなとき役立つのが,モンティ・パイソンの「ギャグ爆弾」の構造だ。

とても面白い話があって,それがどういう話なのかはせずに,その話を聞いた人が笑い転げる場面を積み上げていく。
案外,話は続くものだ。
ただ困るのは,いつも電気を消してから,「どんな話か気になって眠れない」といわれることだが,もちろん,数分後には寝息が聞こえてくる。

弟に貸して手元にはないのだが,『モンティ・パイソン大全』に,あのドイツ語のギャグは「隣の家に囲いができたってね」「へー」程度の,昔からあるシャレだ,と書いてあったと記憶している。

歌詞の化石 その2

さて,2人組の社会人バンド,バンド名は最後まで定まらなかったが,仮に「COLA-L(そりゃつらい)」としておこう。
ドラムとギター,トランペットひと吹きの曲が,記念すべき歌詞付きの最初。

Title: 天才病患者

八幡の薮いらず駆け抜けろ 千人の天才病患者

暗闇に崇高な風駆け抜け
あとかたもなく 発明の王国

キミは天才病患者

短い曲だった。1分くらいだったろうか。
ベース付きバージョン,カシオトーンバージョンなど,いろいろつくったが,人材不足のため,オリジナルに帰結せざるをえなかった。
はじめてスタジオで録音したときのテープは,手もとに残っており,後日,別の曲のベースパートを被せて,音を厚くしたこともある。

歌詞の化石

かれこれ20年近くまえ,初めてメロディがついた歌詞。P-MODELどっぷりの頃に書いたから,盗作みたいだ。

Title: everything goes anything waits

由来朧げな 壁 ガラス窓
気体忘られず 行方探す

興味本位に埋もれ 理由判らず響く
興味本位に埋もれ 楔を転がす

ガラス窓の影 この身 落とす

欠くことなき術 genocide
残りし人の声  suicide

興味本位に埋もれ 理由判らず響く
興味本位に埋もれ 楔を転がす

地に着くまでの身 このみのみのみ

fin

覚えてるものだ。

曲を聞かずに,言葉数だけ合わせたもの。
メジャーコードのやたらポップな曲だったので,かなり救われた。じゃなけりゃ,いまや,目をあてられない。

一昨日分に書いた,面倒見のいい裕一の曲だ。あの日のライブで,打ち込みビッグバンドアレンジ(2ドラで生と六角。コーラス隊付きという編成)で,演奏していた。

コルグ

楽器少年ではなかったものの,シンセはT3,ギターのデジタルエフェクタはA5と,少ない機材のなかでコルグ製品が占める割合は高かった。

M1の上位機種として開発されたT3は,実は今だに使っているほど,勝手がよい。
シーケンサに2機付いているエフェクタのスイッチオン/オフ機能が何と言っても無敵だ。小節の途中で思いきりコーラスかまし,すぐにオフにすると,妙なテンションが得られ,この小細工でつくったフレーズは数知れない。
2機のエフェクタはパラレルにかけられるので,ドラムはエキサイタだけにしておいて,リズムの骨格は変わらないままなのもよい。

パソコン環境が整ってから,DTMに移行しようとしたのの,何百倍もT3のほうが使いやすかった。曲の途中でテンポを変えるのも,三連音符でカウントしていけば,3の倍数小節でぴったり合う。
あまりに使い過ぎて,フロントパネル一式交換せざるを得なくなった。
「次に同じような故障があったら,無償で交換しますよ」とはコルグのサービスマンのコメント。「これほど使い込んだT3は初めて見た」といわれた。

A5の使い勝手もなかなかだ。スタジオで指より足のほうが忙しいなんてこともしばしば。
こちらはメンテナンスしいてないので,飛んだデータはかなりあるが,もともとギタリストではないので,演奏にはあまり影響しなかった。

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