乱歩

三好徹の小説を読んでいると,江戸川乱歩みたいだと思うことがある。外套と短剣に属する小説以外,天使シリーズを数冊読んだにすぎないが,『大暗室』や『緑衣の鬼』などタイトルだけで中身をすっかり忘れてしまった一連の小説を布団に包まりながら,デスクライトを頼りに捲っていた頃を思い出すのだ。

BUND HOTEL

バンドホテルについては,以前記したとおり(ここ),シェルルームよりシェルガーデン,ウィリー沖山のヨーデルが響く客室という記憶しかない。宿泊した際に取ってきたリーフレットに映るウィリー沖山の姿は,とにかくこのホテルのすばらしい面もそうでない面もひっくるめて体現している。

追記(2020年7月6日)
ウィリー沖山さんの訃報。80年代にテレビで観た姿は中曽根のそっくりさんとして登場し,ヨーデルを奏でるものだった。他にはせいぜい安部譲二さんの話に出てくるイメージだ。20世紀の終わり,バンドホテルに泊まろうと思った理由は思い出せないけれど,古き良き時代などないことくらいはわかった。

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気分はもう戦争

「気分はもう戦争2」の連載中に9・11が起きた。その少し前から休載が続き,継続が危ぶまれた(と思う)なか,この緊急寄稿が掲載され,その後の展開を期待したのもつかの間,1回分の延命(?)措置としてしか機能しなかった。 単行本化の際は,最後の1話は割愛されている。

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THE PARTY IS OVER

「週刊漫画アクション」の新年号あたりに掲載された矢作俊彦の短篇「THE PARTY IS OVER」を読んだのは30年くらい前のことだ。その後,『複雑な彼女と単純な場所』に収められるまで,この短篇を小説として理解していた。というか,この小説家にあっては当時,小説とエッセイの垣根はないに等しいものだった。 当時から読み続けている矢作俊彦の短篇は少なくない。こういう短篇を読む楽しみというのが,その後,ほとんどなくなってしまったのが残念だ。

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Review

スキャンのとき切れてしまったが評者は野谷文昭。1998年1月というと,まだ出版業界が右肩あがりの余韻に浸っていた当時。週刊読書人も,タイトルのあたりだけ意味もなく2色刷り。もはや懐かしくもないが。 その後,週刊読書人で矢作俊彦の作品が評された記憶はない。 review1
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