三好徹の小説を読んでいると,江戸川乱歩みたいだと思うことがある。外套と短剣に属する小説以外,天使シリーズを数冊読んだにすぎないが,『大暗室』や『緑衣の鬼』などタイトルだけで中身をすっかり忘れてしまった一連の小説を布団に包まりながら,デスクライトを頼りに捲っていた頃を思い出すのだ。
BUND HOTEL
バンドホテルについては,以前記したとおり(ここ),シェルルームよりシェルガーデン,ウィリー沖山のヨーデルが響く客室という記憶しかない。宿泊した際に取ってきたリーフレットに映るウィリー沖山の姿は,とにかくこのホテルのすばらしい面もそうでない面もひっくるめて体現している。
追記(2020年7月6日)
ウィリー沖山さんの訃報。80年代にテレビで観た姿は中曽根のそっくりさんとして登場し,ヨーデルを奏でるものだった。他にはせいぜい安部譲二さんの話に出てくるイメージだ。20世紀の終わり,バンドホテルに泊まろうと思った理由は思い出せないけれど,古き良き時代などないことくらいはわかった。














