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ベルギーのヘール(ゲール,ギール)について知ったのは別冊宝島『精神病を知る本』の中,赤坂憲雄氏の文章を通してだ。この本は古びていないところがあるからなのか,ときどき読み返すので,文庫本になってから買い直し,机から届くところにある。卒論を書くとき,岡田靖雄氏の著作より影響を受けたと思う。 当時,反精神医学派の本を少しだけ多く読んだおかげで,私の記憶の中では小澤勲氏というと認知症ではなく,めるくまーる社や田畑書店から出たアジテーションのような文章を書く精神科医という印象というように,時間が止まってしまっているものが少なくない。宇都宮病院事件後に出た本では熊本日日新聞社編の『ルポ精神医療』がよかった。北山修氏による推薦文のためではないと思う。 90年代の終わり,竹内敏晴さんと打ち合わせたとき,「最近,精神科領域で森山公夫さんの評価はどうなのでしょうか」と尋ねられたことがある。竹内さんがご存じだったことに驚きはなかった。その後,島成郎氏追悼集で,広田伊蘇夫氏とともに森山公夫氏の名前をみた。皆,卒論で参考にした本の著者だ。

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