気圧


台風が近づいているためか,朝から調子が悪い。イブクイックを2錠飲んで休む。

薬が効いてきたのは10時くらい。それから用意をして会社に出る。20時まで仕事をして帰宅。途中,ブックオフで杉作J太郎の『男の花道』と岩波の子ども用のハードカバーを2冊。『男の花道』はもちろん,もっているものの,いつかみちくさ市に並べようと思って買った。ただ,ページを捲りはじめると面白くなってしまい,結局,最後まで読んだ。

斎藤貴男の『カルト資本主義』(文春文庫)を読んで後,旧刊を探して少しずつ読んでいる。『国家に隷従せず』(ちくま文庫)を捲っていたら,矢作俊彦のeメール時評が1行だけ引用されていた。まあ,引用してもおかしくはないけれど,妙なところで遭遇したので驚いた。

『カルト資本主義』はさておき,おおむね地道なテーマを取材して問題提起する仕事はなかなかすごいなと思う。吉田司のようにバッサリ斬らずに,読者とのコンセンサスを前提としているようなところがある。おかしさ,馬鹿馬鹿しさをあまり戯作化しないのだ。ノンフィクション作家としては真摯な態度ではあるものの,その風通しの悪さがインパクトを緩衝してしまっているように感じる。

『国家に隷従せず』の最初のあたりは個人情報保護法についての短文が続く。

旧ソ連時代,観光に出かけると,1人ひとりにスパイが張り付いて行動を監視していると読んだとき(何の本であったか,本当かデタラメかどうかも定かじゃないけど),「人海戦術なのか」とため息を吐いたことがある。監視社会といったって人が監視するんじゃ割に合わないなと。

それが今や監視環境が蔓延り,何かトラブルが起きれば検証できるデータが手元にある。トラブルの兆候はチェックされ,そこから先が人海戦術となれば,なるほど,まあ効率はよい。

ただ,日々うだうだしていると,こんなはずじゃなかったんだけど,という憤りのようなものがこみあげてくるのはどうしたことだろう。

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