下書き


その凹凸に靴下の繊維が貼りついて取れなくなるまで健康サンダルを履き潰しても1年はもたない。にもかかわらず何足も買ってしまって後,結局,それなりの金額で売っているものの方が長持ちするのだと学習する。

2年履いた国産の”pierretalamon”とロゴのついたサンダルがダメになりつつあった。履き心地は悪くない。購入したとき,高円寺のその靴屋だから1,500円で並べられるのだいわれたことを思い出す。Webで検索すると確かに+1,000円近くするものらしい。娘と家内も行くというので,土曜日に高円寺へと出かけた。

野方で降りて昼食をとる。ラ・ポム・ド・パン。ランチの時間を30分ほど過ぎていたので,カフェタイムに食事をとれるか尋ねてみると,「今日は少し長くランチ時間をとろうと思っていましたので,どうぞ」と。まるで,20年前のゴールデンウィーク,昌己と昼過ぎに入った中井のミャンマー料理店のような対応だ。美味しいし,ドア越しに通り過ぎる人のキャラクターの濃さを眺めているだけで,何時間もいられそうな雰囲気だった。

昼食を終え,歩いて高円寺に向かう。野方文化マーケットを過ぎて環七から一本西側の通りを進む。結局,環七に合流するのだけれど,このあたりの普通さ加減は,歩いているとまったく面白みがない。早稲田通りを右に折れ,庚申通りの一本手前から高円寺の商店街に入る,古本屋や古着屋を眺めていると17時を過ぎている。娘,家内とは19時に待ち合わせ,慌てて靴屋に向かう。

靴屋で2年前と同じサンダルを買う。ルックを上ってアニマル洋子を覗こうを思ったら休みだった。近藤書店を少しみて,駅に戻る。上島珈琲店で家内,娘を待ちながら本を読む。

夕飯は庚申通りのカレー屋でとろうと思うが,この前テレビで紹介されたらしく恐ろしく混んでいるようだ。19時を過ぎたところで売り切れになっていた。うどん屋てんてこに入る。総武線で東中野まで戻り,ブックオフ。徳間書店版の箱入り平井和正『幻魔大戦』1~3巻各108円(日曜日に,続いて並んでいた4,5巻を購入したので,文庫本15巻までを500円+税で購入したことになる),『牧夫フランチェスコの一日』(初刷)が,うちにある版よりもきれいだったので購入。それにしても,また幻魔大戦だ。『真幻魔大戦』を読みながら,バイオレンス描写にあったかもしれないカタルシスをすっかり失せさせたのは友成純一だったことを思い出す。

下書き2

翌日,池袋駅下車,階段を降りた。それまで気づかなかったけれど,ほとんどの人が左手,または前方左前に進んでいる。昨日のように左からぐるっと自動改札に回り込んだ。ぶつかってくる者などほとんどいない。スムーズだ。改札を抜けてからも快適さにかわりない。

こうやって,人は何かと引き換えに心地よさを獲得していくのだなと思ったのもつかの間。ふたたび通勤時に気になることが出てきてしまった。

JR高田馬場駅早稲田口と向き合って構内にあるNEWDAYSあたり(「ポイントA」と仮称)で,改札から構内に入る波と西武新宿線からの連絡改札を通って入ってくる波が合流する。西武新宿線からの連絡通路視線で換言すると,連絡改札を抜けると,右からの人波とポイントAで合流する。合流といってもまったく心地よいものではなく,実に殺伐としたものだ。

その前に,西武新宿線高田馬場駅降車口の特殊性について触れるのが先だ。

西武新宿線高田馬場駅では通常,進行方向左側のドアのみが開くところ,通勤ラッシュの時間帯に停車する電車のほとんどで左右両側の扉が開く。いきおい,乗客はそれぞれのホームに出てから改札方面に向かう。階段または下りエスカレーターでホームから一階分降りる。目の前には西武線の改札,左手にJR山手線との連絡改札が見える。乗客の選択肢はほぼ2つだ。直進して改札を抜けるか,左折して連絡改札を抜けるか。右でも左でもよい。どちらか一方のホームから下車するだけならば,なんら交差することはない。ところが,前述のとおり,通勤ラッシュの時間は左右両側のドアから出られるため,それぞれのホームから降りた乗客は,一階降りた地点で交差してしまうのだ。

西武新宿線から山手線に乗り換える乗客が,すでに,JR山手線との連絡通路前で直進と左折の交差に巻き込まれていることは記憶にとどめておいてもよいだろう。その地点を乗り越えてポイントAに押し出されていくわけだ。

ところが,ポイントAには,改札を抜けようとする波が,左からホームに向かうため直進する列を横断してくる。加えて突き当り左右から階段を下りてきた列がホームに向かう列と拮抗し,さらに改札のある右手に折れようとする。ここはどのようにルールをつくっても,人の流れを交差させないでさばくことは不可能だ。唯一,可能性があるのは,ポイントAから左折する通路(「S通路」と仮称)をホームにあがる乗客専用にしてしまうことだ。つまり,連絡通路と改札から流れ込んだ乗客は有無をいわさず,ポイントAからS通路に移動するように整理する。そのためには,連絡改札,改札とも向かって左側を入口,右側を出口にする必要がある。

そうすれば,連絡改札,改札からの乗客はすべてS通路に入る。ポイントAの先には,左右に翼を広げるように据えられた階段(「W階段」と仮称)がある。ここを通って改札を出る乗客は押し寄せる。この時間,この階段は下り専用にしてしまうのだ。そうすることで,ポイントAでギリギリ,上りと下りの乗客が接触せずに行き来可能になる。

W階段の根元あたりに駅員が佇み,「右側通行をお願いします」とコールし始めたのはいつ頃からのことだっただろう。え,右側通行???(つづきます)

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