1時間ほど遅れて出社。20時まで仕事をして帰宅。データを探す出すのに時間をとられ,思うように仕事が進まない。
『人新世の「資本論」』の終わりあたりを捲り返しながら読む。まあ,こうすればよいというモデルを出して解説する手の本ではないとはいえ,この手の語り口には読者は処方箋を求めてしまうだろうな。10年ほど前につくった本の反応を思い出した。
とはいうものの,「使用価値」に軸足をおいた産業刷新など,果たして現実的なのだろうか。いや,意見の相違や,利害関係の不一致などに対して合意をはかるときに,環境負荷を持ち出しても,それで解決するとはあまり思えないのだけれど。
『あ・じゃ・ぱん!』に登場する「イーゴリー法」よろしく,なべて一律にするところから始めようとするリフレーション派のなかに生まれる言説よりは理解しうるところがある。