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メールでのやり取りで慌ただしく過ぎる。仕事ではあり,そのことで物事が先にすすむとはいえ,一度で区切りにならないのがもどかしい。

19時まで仕事をして退社。新井薬師前まで行き,文林堂書店を覘こうと思ったものの,緊急事態宣言下で休業中。中井まで戻り,伊野尾書店を少しだけ見て帰宅。夕飯をとり,テレビを観ていると眠たくなってしまう。23時過ぎに眠る。

今月号の「ビッグ・スヌーズ」を数回読み返す。『ハード・オン』や“THE PARTY IS OVER”はじめ,いくつかのエッセイに登場した店が記録のなかに出てきた。単調になりがちな携帯電話でのやりとりを蝦蟇蛙ひとつで小説にしてしまう手腕。『大いなる眠り』を換骨奪胎したところから,かなり離れた。他人のあらすじで相撲をとることが,これほどうまいのだから,『かわいい女』『湖中の女』『髙い窓』『プレイバック』,せめて4作は読みたい。

川本直さんとのやりとりで納得したとおり,これまで発表された文章については,箱に入れてリボンをかける所作抜きに何らかの形でまとまることを期待する。正直,「ららら科學の子」は連載のときから文章のうまさを感じるよりも,物語に浸ってしまったものの,「常夏の豚」「ビッグ・スヌーズ」はつくづく文章がうまいと思う。その座標軸は暗記したくなるかどうかなのだけれど。

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