風の王国

紀和鏡が「マージナル」の編集委員をしていた当時,古本屋で見つけた彼女が描く伝奇小説を数冊読んだことがある。石川淳の『狂風記』と半村良やあまたのノベルズ伝奇小説の一部を同等に読み飛ばしていた頃だったので,それらの物語の差異...

1Q84

『1Q84』book1にギリヤーク人について触れられたくだりがあったけれど,大槻ケンヂファンの私にとって,ギリヤークといえば尼ケ崎だ。 以前にくらべると,他の本を読み返す機会は極端に減ったものの『変な映画を観た!!』(ち...

読書

『1Q84』book3を読み終えて,パトリック・デウィットの 『シスターズ・ブラザーズ』を読み始めた。 book3は,もっともストレートノヴェルっぽい内容だった。短編にしてまとめたほうが面白いのではないかと思いながらペー...

やらせ

大野更紗と開沼博の『1984 フクシマに生まれて』を電車のなかで捲っていた。思い出したのが「やらせ」という言葉が出てきたときの救いようのようなものだった。 「やらせ」にはいくつもの意味があるのだろうけれど,私にとって救い...

再開

竹内敏晴著作集第2巻を買った途端,第1巻に立ちもどって読み始めて数週間。ここ2~3週間は読む気にならず,机のうえに置いたままにしていた。 具体的な仕事に区切りがついたので,数日前から読み始めている。『ことばが劈かれるとき...

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