自転車


数えてみると,今の家にたどり着くまで10回引っ越しをしている。記憶にない最初の家を除くと,日吉の社宅では三輪車を使っていたけれど,その後はすべて自転車がそばにあった。

一人暮らしのときであっても,引っ越しとともに自転車を手に入れたり,前の家で使っていたものを抱えてきた。何代目,もとい何台目になるかわからないが,自転車のない生活をほとんど送ってこなかったことに驚く。

運動神経が発達しているわけではないのに,おかげで自転車の運転だけは子どもの頃から得意だった。ウイリーをして道路を闊歩する友だちもいた。段差があればそれを踏み台にしてジャンプもどきを繰り返す。造成地にできた土砂の山へ自転車を担ぎ上げ,斜面をフルスピードで滑り降り,そこからジャンプもする。稲を刈った後の田圃で切り株を押しつぶしながらターンを何度を試みる。それだけで,ただただ面白かった。

古本屋をめぐるのに自転車は今も欠かせない。

そんな道具は,たぶん他にない。

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