iPhone7Plus+Suica

備忘録(改訂版)

iPhone6Plusのときから画面に“Wallet”というアプリは見えたものの一度も使わなかった。ビックカメラのポイントカードにビューカードとクレジット機能がついたSuicaをもっていたものの,これは“GRAMAS”を用いて,ケースの下に配置して使っていた。規定の金額より減るとオートチャージされるため,少し遠出するときなどに便利だった。この使い方で不便に感じたことはほとんどない。唯一,ビックカメラで清算時にポイントカードをスキャンする際,カードをいちいちケースから出さなければならいのだけは面倒だった。大したことじゃない。

だからiPhone7Plusに機種変更してからもケースは“Rib 2”を買った。しばらくの間,6Plusのときと同じようにSuicaをケースの下に配置して使っていた。何も変わった点などなかった。

ところが,発表後1年を経て手に入れたiPhone7PlusはApple Payが使えるようになっていた。機種変更のときに発生したキャッシュバック分は現金ではなくau Walletに貯まるものだから使ったところ,やけに便利だ。唯一,au Wallet→QUICPayを使い始めると,ケース下のSuicaがどうにも気になる。au Walletより先にSuicaが反応してしまうこともあった。Suicaをケースから外して,定期と一緒に鞄のポケットに入れ使い分けたのはそういう理由からだった。

まったく愉しい時間ではなかったものの,毎月届くビューカードの利用明細をしげしげと眺め,貯まったポイントがSuicaにチャージでき,それも400ポイントで1,000円相当になると知ったのは少し前のことだ。へえ,ビューカードのポイントがチャージできるのか。ここに至りようやく,これは使わない手はないと思った。会員になってから,どれほどの年月を経たのか指折り数えてみたところ,気が遠くなりそうになった。それよりもなにも,数か月前まで「ポイントなんて云々」と言っていた自分がおかしくなってくるような転向具合だ。

ネットや雑誌の記事を読みながら,とりあえず,Suica(ビューカード+JCBカード+ビックカメラポイントカード)の一部をiPhone7Plusに取り込むことができた。以下は,その備忘録。

“Wallet”をタップした後,(+)を押してSuica(クレジットカード機能付き)をかざしてもエラーが出てしまい,取り込むことはできない。何度か繰り返したものの,毎回同じだった。ネットを検索してみると,クレジット機能がついたSuica全体を取り込むことはできないのだそうだ。ただし,そのカードを用いてiPhone上のSuicaにオートチャージすることは可能だという。

物理的なカード(Suica+ビューカード+JCBカード+ビックカメラポイント)をSuica Aとする。iPhoneに取り込めるのは,このうちビューカード+JCBカード部分のみらしい。Suica Aから取り込めない機能を補完するためにはSuica Bを作成しなければならない。このSuica BへのオートチャージをSuica Aの一部であったビューカード経由で行なうというのだ。

まず,iPhoneの“Wallet”を立ち上げ,(+)をタップし,クレジットカード(Suica Aのビューカード部分)を追加する。番号を入れたり,カメラで画像を読み込むなどの手続きを進めていくと,どこかの段階で,電話をつなげて確認が始まる。電話口の担当者に聞かれたことを順番に応えていくと登録完了になる。“Wallet”でこのカードを確認すると,“VIEW CARD”“BIC CAMERA”“QUICPay”“JCB”のマーク,有効期限の文字が見える。

次にSuica Bを作成する。そのためには“Suicaアプリ”が必要になる。アプリをダウンロードし,立ち上げる。ここで“My Suica(記名式)”の発行手続きを進める(発行には,無料の会員登録と1,000円以上のチャージが必要になる)。クレジットカードの登録で用いるのはSuica Aのビューカードだ。これを選択し,初回1,000円分(もしくはそれ以上)をチャージする。これでSuica Bが使えるようになる。

これだけの手続きを済ませたにもかかわらず,まだオートチャージするには手続きが足りない。“Suicaアプリ”の管理画面からオートチャージ設定をする。また,物理的カードSuica Aを使っていたときと同じように使うには,iPhoneの“設定”→“WalletとApple Pay”で“エクスプレスカード”にSuica Bを設定しておく。Touch IDなしで改札を通ることができるようになる。

ただし,iPhoneに取り込んだ物理的Suicaは使うことができなくなる。世の中に同じSuicaが同時に存在することは許されないそうだ。ではSuica Aにチャージしてある金額をどうやって使うのか? ビックカメラのポイントはどうするのか?

できるところだけは確認してみた。

Suica AのSuica部分は取り込んでいないのだから物理的Suica Aを改札にかざしても使える。面倒なことにビューカード経由でオートチャージ機能も残っている。ビックカメラで品物を購入時に,ポイント加算のためには物理的Suica Aが必要だ。iPhoneをかざしてチェックするようにはまだ,なっていないらしい。ビューカードも単体で使うことができる。iPhoneにSuica(ビックカメラ+ビューカード+JCBカード機能付)を読み込んだからといって,物理的Suicaをシュレッダーにかけてしまうと後々面倒なことになる。物理的Suicaを捨ててはならない。あくまでもビックカメラ+ビューカード+JCBカード機能付の話だけれど。

つまり,iPhoneにビューカードを取り込み,さらに物理的Suica Aの機能は何1つ失っていない。単にビューカードが①物理的カード,②Suica上と2枚に増えたということだ。

  • 取り込み後の状況
    物理的Suica=SuicaA(オートチャージ可),ビューカード,JCBカード,ビックカメラポイントカード
    iPhone7Plus=SuicaB(オートチャージ可),ビューカード(クローン),JCBカード(?)

巷では,このカードをもっているならばiPhoneで使わない手はないと喧々されている。これが誤解を生んでいるようだ。iPhoneで読み込んだからといって,物理的カードを持ち歩かなくてよいわけではない。

にもかかわらず,ここ数日,iPhoneをかざして改札を通っている。

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