平日

先月の後半,積んでおいたままの水上勉『霧と影』を通勤途中に捲り始め,もうすぐ読み終わりそう。新聞記者が出てくると,島田一男の小説を読んでいる気分になってしまうものの,水上勉の小説だから緩いやりとりがほとんどない。あれ,どうしたのだろう? と思って,島田一男の小説でなかったことに気づく。

早稲田通り沿いに22時くらいまで開いている床屋を見つけたのは少し前のこと。週末は慌ただしく過ぎてしまい,今後も時間がとれそうにないので,会社近くの床屋に行く時間がない。平日の会社帰りに早稲田通り沿いの店に予約を入れてみた。新井薬師で降り,文林堂書店を覘いたところ,岩谷宏の本が安くで並んでいたので,思わず買ってしまった。古本案内処をさっと眺めて,床屋に入る。

少しバリカンを当てた以外は,かなりていねいな仕事で,それなりに話も弾む。ただ,シャンプーと髭剃りがなかなか厳しいレベルの仕事で,全体の印象は可もなく不可もない店というところに収まってしまう。帰りにブックオフで井出孫六『アトラス伝説』(文春文庫)と島田一男の文庫を買って戻る。新井薬師の交差点のところにある中華料理屋で夕飯を食べた。中華なのに付け合せに納豆が出てくるのは不思議な感じがする。

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