カント曰く，――経験なき理論は盲目であり，理論なき実践は空虚である。
島田一男『科学捜査官』（1973年）
ピーター・ドラッカーやクルト・レヴィンの名言として知られるこのフレーズは，カントの『純粋理性批判』の一節を書き換えたもののようだが，島田一男『科学捜査官』がその出自だったら爆笑ものだな。ドラッカーやレヴィンが島田一男を読み，孫引きしたなんていう法螺話の1つや2つ，仕立ててもかまいはしないだろう。
仕事は立て込み，片づいたなと区切りがつかないまま，次の仕事が現れる。名人でもないのに，綱渡りして落ちたら洒落にならない。島田一男の小説が日に数ページしか読み進められないのだから，全体の流れがとちくるっているに違いない。
数か月前のこと。再度使いはじめたラップトップのThunderbirdが調子悪く，メールアカウントを認識しない。しかたないので，レンタルサーバーにメールアカウントをつくり，自宅と仕事のメールをそちらに飛ばすことにした。そのメールアカウントでThunderbirdに繋いだところ，理由はわからないもののうまくいった。
昨日，仕事でやりとりしている方から「エラーメールが届いたのでメール再送します」と連絡があった。念のため会社のメールサーバーを確認したものの，エラーの様子はみられない。自体のメールサーバーにも異常はなさそうだ。今朝になっても2通，同じようなメールが届いた。管理会社とやりとりをしているうちに，ラップトップで使うためにつくったアカウントのことを思い出した。
メールサーバーを覘くと，ほぼいっぱいになってしまっていた。レンタルサーバーのメールは通常，チェックどころかログインさえしないので，いつの間にかディスク容量が塞がっていたことに気づかなかった。容量をかなり広げたところ，以後，エラーメールは出ない。
修正をかけながら，これだったらバックアップ用のメールはNASに送ればいいんじゃないか。であれば，アドレスは変わってしまうものの，各サイトもNASへのアクセスにしてしまえばいい，と。ただ，外部で音源のストリーミング再生の術さえ手探り状態なのに，各種データを一括管理するのはさすがに荷がかちすぎるだろうな。
