ビッグ・スヌーズ

「新潮」8月号では,矢作俊彦の連載「ビッグ・スヌーズ」は休載。これまでの休載の慣例からすると,他に企画が進んでいることが推察されるが(健康上の問題でないかぎり),まずはたのしみ次号を待つ。休載の慣例って。まあ,これまでのいくつかの作品とは異なり,このまま未完にはならないだろうし。

変則的だった『フィルムノワール/黒色映片』の後,本シリーズが(といっても両手の指で足りる作品数ではあるものの)継続して照らし出してきた「アメリカ人とさよならを言う方法」に「ビッグ・スヌーズ」は再び戻り,そろそろクライマックス近くだろう。「真夜中へもう一歩』を単行本にまとめる際,大幅に加筆されたのはおもにそのあたりだったし,『ロング・グッドバイ』でも同様だった。

気長に待つしかないものの,しばらく前にツイッターで思いついた東電をめぐる事件も二村シリーズとして読んでみたい。

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