コスチューム

土曜日は昼過ぎから墓参。6年も過ぎたのか。東西線で西船橋まで行き,1駅だけ総武線に乗り船橋駅まで。先日,見つけたコピエに入る。バスで馬込まで。コピエでは日差しがあたたかかったものの,15時を過ぎたあたりから寒くなる。船橋駅まで戻り,東武百貨店とShapooを覘く。家内が買い物をしている間に,古本屋まで行こうかと思ったものの,寒いのでやめておく。新宿まで総武線で行き,京王デパートで忘れ物をとり,ルミネの地下で夕飯をとる。

日曜日は午後から少しだけ出社。メールの返事ともろもろの片づけをして,18時過ぎに池袋三省堂書店の古本市を覘く。家内と娘と落ち合う。仕事で使えそうな本を1冊,矢作俊彦のコラムが載った「ルパン」,村野守美『キャメラマン』を購入。去年から,村野守美の本を数冊買ってしまった。西岸良平が双葉社で出した単行本を少しずつ揃えたり,結局,1980年前後に読んだ本やマンガが増えてしまう。

Web上に平井和正・石森章太郎『幻魔大戦』にはじまる諸々をまとめたサイトをみつけ,読んだ。『新幻魔大戦』文庫版の平井和正のあとがきが,妙な話だなあと感じたあたりにつながるあれこれがまとまっていたので。

石森章太郎のマンガファンにとって,『幻魔大戦』は傍系だったように思う。その大きな要因は東丈のコスチュームが学生服だからではないだろうか。同時期に描かれた『怪人同盟』あたりから,主人公に学生服を着させ始めた石森作品には,70年代に入ると,『イナズマン』『番長惑星』『ギルガメッシュ』と,黒ベタに丸いボタンをいくつか付けただけの学生服を着た主人公が次々と登場する。

それはたとえば『サイボーグ009』のコスチュームの延長線上にあるデザインなのだろうけれど,学生服にそれまでとは違ったイメージを附すことはできなかった。

『幻魔大戦』(や『怪人同盟』)が傍系というのは,つまり,ヒーローはそれに相応しいコスチュームを着けるという不文律があったからだろう。ただしそれが機能したのは『リュウの道』あたりまでで,その後は,たとえ主人公が学生服を着ていなくとも,スタイルとしての恰好よさを石森章太郎のマンガに求めることはなくなってしまった。

70年代以降の石森章太郎は,どのようにしてスタイルの恰好よさを取り戻すかに腐心していたように思う。結局,それは叶わなかったのだけれども。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Top