家内,娘と夕飯をとっていたときのこと。定期券の間隙にいる娘が新宿へ行くという。回数券を買うべきか,歩いて行くべきかなどと悩んでいるので,自転車で行けばといったところ,2人して大反撃をしてくる。
曰く,自転車を停める場所がない。路上駐輪して撤去されたら高くつく。初手から選択肢に自転車は入っていないようだ。娘は「最近,自転車みかけないし」と。確かにこのところ,駅前に停められた自転車の姿を目にすることがなくなった。かわりに警備員と思しきパートの高齢者が佇んている。
では,自転車は,駐輪場がある場所に向かう以外,使わないというのだろうか。ちょっとした言い合いになってしまったのは,駐輪場以外の場所に自転車を停めることをあきらめた思考が気になったからだ。
はじめて自転車に乗ったときに感じた何がしかの自由を,駐輪場の有無で容易く手放してしまうのはおかしいのではないかと。