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午前中,校正の発送準備を済ませ,午後に投函しようと思ったところ,急遽,タイトなスケジュールの予定が入る。連絡をとり対応して,どうにかめどがついた。夕方から雑誌の下版準備,連絡をして20時過ぎに会社を出る。バタバタしていると仕事をしたような感じで,からだも心なしか軽く思える。が,それじゃあなあ,と。

『評伝 石牟礼道子』を読み終えた。やや肩透かしをくった印象。もう少しグラフィティを狙えるテーマではなかったのかと思う。石牟礼道子の半生をなぞるにも,水俣病の歴史を理解すりにも,不全感を覚える。かといって, 石牟礼の文学への批評にも足りない。

メッセンジャーを通して仕事の訳者とやりとりしたなか,石牟礼道子の文学は,厭世観の乏しいボードレールのようなものではないかと思い至った。足りないのはストーリーだ。石牟礼道子の文学にラノベをつなげると,だからそれはまっとうな文学に成り代わるような気がする。

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