影響

デフォー『疫病流行記』(現代思想社)を引っ張り出してきて捲りはじめた。

で,仕事はさておき(とりあえず,そう言える事実について,日頃のあれこれに蓋をすることにして),月~金の日々の半分,そのまたなかで,起きている6時間程度。新型コロナウイルス感染症が,いまのところ及ぼした影響にはどのようなことがあるだろう。と考えているうちに週末になってしまった。土曜日は外に出ず,今日はこれから近くのスーパーマーケットに行くくらいで終わりそうだ。

矢作俊彦が昔,資本主義の要諦は,ものの移動によって利益を生み出すことだと,どこかで言っていた気がする。何かを引用したのかもしれないが。移動をリスクとしてとらえざるを得ない状況は,ものの移動によって利益を生み出せなくなる事実を露呈させる。世の中が,どれだけのものを移動させて成り立っていのか,東日本大震災のときには無自覚だった気がする。

と思ったのがひとつ。もうひとつは,いくら技術が確立されていても,その技術が実施できる環境がなければ,技術者は潰えていくことを,いくつかの報道をとおして痛感した。科学と論理が両輪にならねばならない。祈りではだめなのだ。

21世紀は1/5を過ぎ,この間に起きたことを数えあげると,次の1/5への勇気が潰えてしまいそうになる。

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