King Crimson

1981年12月9日,Kinc Crimson初来日,ライブ初日が渋谷公会堂で開催された。追加公演もソールドアウト,追追加公演がライブ初日になったのだ。

受験を控えた私は,にもかかわらずその日のチケットを入手した。翌年の2月,3月が散々なことになるとは思いもしなかったし,まあ,渋谷までライブを見に行ったくらいで影響はないと考えていたはずだ。実際,影響はなかったのかもしれない。元からあんな案配だったのであろう。

King Crimsonのライブを見に行くたびに記している気がするが,渋谷に出る前に,御茶ノ水というか神保町の三省堂の角のビルの2階にあったキニーという輸入レコード店で7月だったか8月だったかのライブのブートレッグを買った。2枚組で5,000円近くした気がする。演奏される曲はチェックした。せっかくあと数時間後,目の前で演奏されるというのにどうしてそういうことをするのだろう。

“Discipline”から始まったその日の演奏で新曲として紹介された”Turkish D(Teaとは聞こえなかった)”という語感が恰好よく,全体,復活前に比べるとメタリックな音色に響いたが,目の前にロバート・フリップが弾くギターを聞くことができるのだから,何も不満はない。

ようやく大学に入り,1984年のライブにも出かけた。後にライブ動画が発売されたけれど,行儀よく整理されていた音は会場で鳴り響いたものとはかなり違っていた。FM東京で初のデジタル録音ライブと銘打って放送されたときにもそれは気になった。1981年にはアンコールまで椅子から立ち上がらなかった客が,このときはアンコールで立ち上がって拍子をとったことを思い出す。

ダブルトリオを1回,ダブルデュオを1回,現在のラインナップになってから2回,King Crimsonの日本公演に足を運んだ。直近2回は,これで見納めだろうなあと思いながらチケットを確保し,数年後に裏切られることになった。今回も同じだ。たぶんこれでKing Crimsonのライブをじかに見るのは最後になるのだろうなと思いながら12月8日のチケットを確保した。あの日からちょうど40年だ。

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