4月

4月には娘の結婚式があって,だいたいそれがもっとも大きな出来事ではあるのだけれど,単行本の下版や新刊配本,取材などの動きは当然のように重なり,何が大きい出来事なのかまったくわからないひと月だった。みちくさ市もあったし。まあ,望んでつくった動きがほとんどだったのだから仕方あるまい。

10年前,20年前の出来事について,何らかのテキストデータが残っていることのありがたさを,このところ感じることしばしばだ。いくつかつくり,すでに動かしていないサイトであっても,htmlデータの残っているものがある。素人作ではあるものの,なかには他人事のように,よくつくったものだと感心するものもある。

年明けにお世話になった作家さんのグループ展を見に東京駅大丸に行った。その流れで,両国で開かれていたレインボーブックスさんの個展に伺い,1時間くらいお話しして大丸に戻る。10年ほど前,はじめてみちくさ市に参加した際,一緒の場所になったのが縁で,その後,みちくさ市のたびに,それ以外では宇都宮の古本市,また事務所での古本市でもお世話になった。

古本市では,本の話につながる記憶についてはそれほど話すことはないのだけれど,今回は個展だったので,作品創作の背景など,はじめて聞くことが多かった。この歳になると,同世代感覚というものから逃れる必要はまったくなくなる。あたりまえに80年代初めくらいの話というか空気のようなものを持ち出しても通じる気安さが心地よい。

レインボーブックスさんは地元に戻られるそうだが,これからも年に数回,古本市で話す機会はありそうな感じをもってわかれた。

というようなことを打ち込んでおくと,いつか読み返したり,記憶を辿るときに便利というか重宝する。

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