ビニール傘

岸政彦の『ビニール傘』をまだ読み終えていない。ページを捲りながら,玄月の「蔭の棲みか」が読みたくなり,一人の男のことを思い出した。 彼は60歳のタクシー運転手だ。淀川の向こう岸で大工の棟梁の長男として生まれ,育った。少年...

週末

ここ数年,土日どちらかを出社する週がほとんどだったけれど,このところ,きちんと休むようにしている。当然,休んだほうが楽だ。とはいえ義父の家から持ち帰った品々を整理する懸案は一向に捗らない。整理を終える日がくるのだろうか。...

chance meeting

暖かい一日。 夕方,住吉まで打ち合わせに出かけて,そのまま直帰。森下で“だるぶっくす”さんと待ち合わせ。四半世紀前,お世話になっていた印刷所はこのあたりだったので当時は年に数回,出張校正にやってきた。覚えているのは,印刷...

死すべき定め

今を犠牲にして未来の時間を稼ぐのではなく,今日を最善にすることを目指して生きることがもたらす結果を私たちは目の当たりにした。 ガワンデの『死すべき定め』は,あと少しで読み終わる。210ページを過ぎたあたりからのやりとりは...

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