彼はテレポートできたのか

買ったまま,読み終えない本の代名詞が『薔薇の名前』であることは,われわれの間では別段,恥ずべきことでなかった。しかし……。 奇妙な読書体験がある。実に面白いストーリーなのに,あるところまでくると,どうにも意味が理解できな...

ハイ・フィデリティ

昌己とは,読んだ小説のことを話題にした覚えは一度しかない。 まったくの偶然で別々に手にし,同じ感想をもった。数年前,『ハイ・フィデリティ』を読み終えたあとのことだ。 漏れ出た言葉はまったく同じだった。他人事とは思えない話...

「チケットぴあ」の天使

「チケットぴあ」取り扱い店が,雨後のタケノコのように林立しはじめたころ,百歩譲っても,日本のロックを聞くことはないだろうと思えるパートのおばさんを通して,チケットを購入しなければならないことがあった。 彼女たちは,一度発...

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