9月

日帰りで出張したからといってだいたいが片づくわけではない。相変わらず。あっちの仕事こっちの仕事を繰り返す。

月曜日は仕事を終え,ひさしぶりに大塚のブックオフに寄る。家内が知人と夕飯だというので,帰りにこれもかなり久しぶりに北口の中華料理店で夕飯をとる。

SUICA記録をたよりに30日から2日まで事務所で仕事を片づけていたようだ。土曜日は午前中から事務所で仕事をして,夕方,床屋に行く。そのまま東中野まで歩き,ブックオフで本を購入。高円寺に移動して,十五時の犬で何冊か。サンカクヤマの均一から1冊。palからルックに戻り,家内と落ち合う。買い物をして夕飯用にお弁当を手に入れて帰宅。

日曜日は,昼前に事務所に行き,メールを数本出す。13時過ぎに家内と元町まで行く。フードフェアが開催中で覘きにきた。チケットを買い,軽く昼食を済ませる。かなりの人混みで,歩きながらアルコールを飲めるようなシチュエーションに人は結局,集まるのだろうな。古本屋で本を1冊購入して帰宅。やけに疲れた。

ドナルド・E・ウェストレイクとレン・デイトンをただただ読み返す時間と場所を確保できたらとふと感じる。

岡山

日帰り出張。

6時くらいに起きて7時に家を出る。品川経由で岡山まで。片道4時間ほどで着くとはいえ,3時間を超えると新幹線はつらくなってくる。昼前に到着し会場を探す。一箱古本市に用いたカートに本を詰めた段ボール箱を重ねているので,かなり重い。

4時間ほどの集会で,とりあえず交通費の倍くらいは売上を確保し,新刊の周知にもつながった。カートが少し軽くなったので,近くの古本屋を探すと,イオンモールに古本市場が入っているとの情報が出てきた。駅から歩いてイオンモールまで行く。案内をたよりに5階だったかに上がると,どうもそれらしき店が見当たらない。少し探して,それは古本市場のトレーディングカード専門店であることがわかった。かなり落胆して駅まで戻る。地下の一番街でとりあえず昼食と夕飯を兼用して食べることにした。

簡単なおみやげを買い,18時台の新幹線に乗り戻る。自由席はかなり混んでいたので,バッグから本を取り出すことをあきらめ,眠ることにした。21時過ぎに品川に着き,22時前に帰宅。

20年くらい前,学会出張の帰りだけ,広島から東京まで新幹線で帰ったことがある。それがどれくらいの時間かというと,車中,逢坂剛のスペインもの1冊を読み終えてしまったことを覚えている。それに比べると岡山は数十分短くて済むけれど,まあ東京から新幹線で移動する限界だろうな。

9月は高槻で開催されるひとり出版社フェアのセッティングのため,日帰り大阪出張なのだけれど,岡山に比べると,まだましに思えてくる。翌日,クラブチッタでスカバンドのライブチケットを手に入れていることはとりあえず忘れることにしても。

このところ

新雑誌の見本が届いてからは多重課題をこなす日々。書き留めることはあれこれあるものの,すっかり滞る。

金曜日は昼前に武蔵浦和まで出て新刊見本。事務所に戻り,執筆者への贈呈作業をすすめる。

土曜日は徹のところへ行く。拝島経由で八王子乗り換え片倉。駅近くの喫茶店に入る。1時間ほどいてからバスで徹の家の近くまで行き,そこから歩く。日頃,運動していない身にはかなりよい運動になった。シアタールームで石橋正次主演の「あしたのジョー」。これがなんというか想像よりも遥かによくまとまっていた。マッドネスとくるりのライブをみて,なんだかここでこれまで観た作品のなか,どれも真っ当なものばかりだった。八王子まで行き夕飯をとり別れる。

日曜日は事務所で仕事。夕方から家内と池袋の三省堂で開催されている古本市に行く。20時までというので慌ててチェック。文庫を数冊購入。お弁当を買って帰宅。

月曜日はチラシが届いたので発送の準備。週末からこればかりのような気がする。作業を終えると時間が過ぎているので得した気がする。

火曜日は3人の方の加勢を得てリターンの発送作業。300冊ほどをヤマトのDM便で。作業を終えてから早めに帰宅した。

その間に学会納品もあり,販売作業ばかりしていた。水,木と仕事の電話は増え,そのたびに各種発送の作業を行なう。

金曜日は雑誌のデザイナーと打ち上げ。昌己にも声をかけて中井の錦山で。22時過ぎで切り上げたとはいえ,よく飲んだ。

ロイガーの復活

1981年,北村昌士がキング・クリムゾンとコリン・ウィルソンを強引にくっつけたあたりから世の中が変わって映るようになった。数か月後,今度は滝本誠がキング・クリムゾンとフィリップ・K・ディックをくっつけたことで,世の中はさらに変わって映った。

コリン・ウィルソンの本で最初に読んだのは『宗教と反抗人』だったと思う。古本屋で買う以外,新刊を探そうとはしなかったので,『続アウトサイダー』を次に読み,『アウトサイダー』のページを捲ったのは1年ほど後のことだったように思う。

著者近影をみると,やけに腹の出たさえない男の姿があった。今にして思えば,描かれた内容に則した容姿のようにも思える。姿かたちに説得力はなかったものの,書いたものは面白かった。ハードカバー・ソフトカバーよりも文庫を探すことにして,『宇宙バンパイア』『スクールガール殺人事件』,そして『賢者の石』『ロイガーの復活』を続けて手に入れた。面白かったのは『賢者の石』だ。ボリュームがあり,継接ぎの知識でも物語をつくることができることに驚いた。『ロイガーの復活』はそれに比べると数分の一の厚さで,あまり印象がなかった。いや,印象がないものだと思い込んでいた。

週末から『ロイガーの復活』を読み始めて,この短い小説のなかにアーサー・マッケンがこれほど言及されていたことをすっかり忘れていた。『夢の丘』『怪奇クラブ』など,アーサー・マッケンの小説に一時期,とても嵌っていたことがあって,『夢の丘』にはたぶん,同じ時期に読んだモームの『月と六ペンス』に共通するものを感じたように思う。

『ロイガーの復活』を読み返しながら,しばらく蓋をしていた記憶を書き換えることになったのだ。

連休

土曜日は営業関係の仕事を済ませる予定にしていたものの,台風が近づいているので自宅でサイトの調整に明け暮れる。カスタムフィールドをWoocommerceの商品上で使いたいのだけれど,どうにもうまくいかない。Woocommerce独自のカスタムフィールドがあったので,それを反映してみたものの,どうにも間延びして使い物にならない。ほぼ半日(それ以外にも調整はしたものの)かけて,カスタムフィールドを使うのはやめることにした。

日曜日は午前中からクーラーの掃除。久しぶりに家の仕事を集中してやった気がする。シャワーを浴びて午後,というか夕方から吉祥寺まで買い物に出る。駅下のパン屋で軽く食べてから18時に待ち合わせる。よみた屋まで。少し前,ツイッターで妙なことになっていたのを読んだ。他者のとらえかた(まあ,今の言説から辿って,過去に一貫性を当てはめること自体,非道く暴力的な解釈でしかないものの)から商いへのラベリングまで,事実というか体験に即さないことをえらく短絡的につなげるものだと思った。一方で,その端緒となったツイートをまったく肯定するものではないが,許容量をつくっていく関係性もなにもあったものではないなと思った。で,コリン・ウィルスンの『ロイガーの復活』とウイリアム・アイリッシュの『暗闇へのワルツ』をそれぞれ50円の棚から購入。『暗闇へのワルツ』を捲ると,なかにロンドンからウィーンまでのボーディングチケットが栞代わりに挟んであった。何とも似つかわしい栞だ。

バサラブックスと古書センターでそれぞれ安い本を購入してから家内と落ち合う。コピスに寄り,ブックオフで2冊を購入。夕飯を買って帰宅した。やけに疲れてしまう。夏バテなんだろう。

Top