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Storesに注文が続く。動くタイトルは登録時期が直近のものばかりではないので,タイミングなのだろう。日に1件ほどだから実務にそれほど支障が出るわけでもく,よい按配。

ということで朝,1冊を発送し,その後,依頼作業の続き。突然入ってくる営業関係の仕事は,そちらを優先してしまう。20時近くにあがり,ビールを買って帰宅。

木曜日に打ち合わせ一件,金曜日はほぼ発送作業で終わりそうなので,この間にその準備をすることになり,週末まで慌ただしくなりそう。

出張の行き来にページを捲っていた島田一男の『地図を歩く男』を読み終えた。島田一男の小説のアイディアは古びていないが,固有名詞にはどうしても軋みを感じてしまう。いまどき,都合がよすぎるとストーリー展開とはいえ,最後で帳尻はきちんと合っているし,固有名詞など換骨奪胎して,今風に料理できそうな気がするのだけれど。

日帰り出張

京都で打ち合わせ後,神戸をまわり夜に帰宅するスケジュールを立てた。先に決まっていた京都での打ち合わせにつなげて神戸でも要件を入れてしまった。予定では三宮の古本屋を回るのに十分な時間があったはずが結果,ただただ仕事で終わってしまった。

9時過ぎに事務所を出て高田馬場経由で品川まで。構内のカフェでモーニングをとる。コーヒーがいっぱいなので紙コップをもらい残りを注ぎ新幹線で飲むことにした。

12時半には着いたので,チケットショップで三ノ宮までの乗車券とレターパックライトを調達しグランヴィアのラウンジで責を確保。13時の予定だったものの,ただひたすら待つ。14時を過ぎたので,さすがにお互いの了解に齟齬があったのではないかと思い携帯に連絡すると。1週間後と勘違いされていたとのこと。16時前まで企画の打ち合わせと著者校正の確認。新快速で三ノ宮をめざす。17時の待ち合わせにほとんどぴったりに到着した。

国際会館の近くにあるビアホールで著者お二人と打ち合わせ。20時少し前まで。阪急の地下でおみやげを買い,調達しておいたチケットをみどりの窓口で使えるように変更。新神戸までの格安チケットは売り切れだったので,新大阪から品川までのチケットに加え,大阪圏内のチケットを買う。事故かなにかで電車が遅れているので気をつけてと念を押される。

何とか新快速がきて,座ることができた。これが間違いだった。ビールをジョッキで3杯,打ち合わせしながらなので,それほど酔いをまわっていないと思ったものの,眠ってしまう。気がついてホームをみると「高槻」の2文字が目に飛び込む。降りたことはないけれど,ここは高槻? だとしたら京都まで行ってしまったほうがよいのか,それとも新大阪まで戻るか。時間を確認すると20時40分を過ぎている。とりあえず戻るべく向こう側のホームに行ったところ,どれに乗ればよいのかわからなくなってきた。そもそもここは本当に高槻なのだろうか。もう一度,連絡橋をわたり改札あたりを眺める。「尼崎」じゃないか,ここは。まだ大阪の手前だ。

降りたホームに戻り,なんとか日本海方面行きの電車に乗り込む。新大阪に着いたのは21時。アルコールはもういいな。水とおにぎり,つまみセットを買ってのぞみに飛び込む。自由席は意外と混んでいて,3人掛けの真ん中に入り込んだ。頭痛がしてきたのでイブクイックを水で流し込み,そのあとにおにぎりとつまみを食べた。島田一男の文庫を少し読み,眠る。京都,名古屋で出入りがあり,結果,意外と空いてきた。品川から高田馬場まで行き,家に着いたのは0時過ぎ。

6/8

Storesに注文が続く。隔日に1冊くらいのペースとはいえ,30年前の本を手に入れようとする人とつながるのはなんだか新鮮な感覚。発送の手配を済ませ,仕事。

遅々として進まぬ依頼をはじめとする仕事の一方で,依頼していた校正や新規の企画などがはじまる。昼に一件,入金を済ませ,食事をとって事務所に戻る。夕方,印刷所の社長さんがきて,その企画の件。

刊行1か月で棚から消えたかのような大竹英洋の文庫本を捜しに野方まで出ようかと思っていたところに著者から連絡が入る。企画がもう一件スタート。話を済ませ,野方まで。で,まさかはた書店でも品切れになっているようで,仕方がないので『ケア宣言』を買って帰宅。

当初,一箱古本市に参加しはじめたとき,「自宅の本を次の読者に届ける」を惹句とした。今さらではあることを承知の上,この間,自宅の本に関して,私が読者でない本(つまりは読んでいない本)が含まれていることに,ささやかですが躊躇いを覚えていた。買ったままの本を読まずに並べ,その本が購入されるという事態が何度かあった。

「次の読者」という表現では居心地があまりよくない。

しばらく前から,古書店で見つけて読もうと思って買った本の何割かは,抱え込まず,とりあえず本サイトに登録するようになった。そうした本がすぐに「次の読者」の手に届くケースがいくつか出てきた。

そこで惹句をタイトルのように変更することにした。

この本は私が読みたいのだけれど,なかなか読まないので,購入していただき,代わりに読んでいただく古書店。

都合のよい話だが,これで少しはすっきりと本を並べることができそうだ。

ノースウッズ

娘が読むために買ったはずの本のうち,私の蔵書になってしまったものが何冊かある。「たくさんのふしぎ」の月刊版は安価で,ときどき面白い企画があるため,何冊も購入した。高田馬場の芳林堂書店にまだ5階売り場があった頃のことで,レジの右手に福音館書店の月刊誌がさしてある一角がつくられていて,おもしろかったことを思い出す。

大竹英洋がノースウッズの写真と文章をまとめた「たくさんのふしぎ」が2冊,あったはずだ。20年近く前になる。子どもが読んでも興味をひくかもしれないが,もしかすると少なくない読者は大人だったのではないだろうか。当時,仕事をする状況でなくなり,旅行に出るならばノースウッドだなあと思うほど強烈な印象だった。

大竹英洋の本が文庫で出たというので,芳林堂書店へと探しに出た。何を勘違いしたのか,すっかり筑摩文庫に入ったはずだと思い込んでいた。しばらく棚を眺め,もちろん見つかるはずはない。しかたないので,「新潮」と『アンンア・コムネナ』のマンガを買った。大竹英洋の本は文春文庫から出たのだった。

午後から赤坂の弁護士を訪ねる。懸案が今月で決着着きそうだという。私にとってはほぼ十分な結果に落ち着きそうではあるものの,誰もに等しく十分にいきわたることはないだろう。仕方ないこととはいえ,そのことに躊躇いを覚えてしまう。

週末

今朝,傘と週末に買った本を抱えて事務所に行く途中,ゴミ回収車を避けようとして路側帯に上がったら,欠けた箇所でバランスを崩し,手と膝をついてしまう。膝は大丈夫だったものの左手のひらを非道く擦りむいてしまう。

土曜日はシャワーを浴びて事務所に。Storesへの注文を発送。自宅に戻り,「ビッグ・スヌーズ」を読み続ける。夜,旅行から家内が戻り,夕飯。

日曜日は昼前から事務所で仕事。請求書の発行で返品の扱いに戸惑う。システムに沿って進めればよいのだけれど。17時くらいに家内がやってきて高円寺まで買い物。十五時の犬でマンガ,サンカクヤマでハヤカワミステリを購入。スーパーで買い物をし,東中野のブックオフに寄る。さらに本を買って帰宅。幸い,雨降りにはならなかった。

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