Storesに注文が続く。隔日に1冊くらいのペースとはいえ,30年前の本を手に入れようとする人とつながるのはなんだか新鮮な感覚。発送の手配を済ませ,仕事。
遅々として進まぬ依頼をはじめとする仕事の一方で,依頼していた校正や新規の企画などがはじまる。昼に一件,入金を済ませ,食事をとって事務所に戻る。夕方,印刷所の社長さんがきて,その企画の件。
刊行1か月で棚から消えたかのような大竹英洋の文庫本を捜しに野方まで出ようかと思っていたところに著者から連絡が入る。企画がもう一件スタート。話を済ませ,野方まで。で,まさかはた書店でも品切れになっているようで,仕方がないので『ケア宣言』を買って帰宅。
当初,一箱古本市に参加しはじめたとき,「自宅の本を次の読者に届ける」を惹句とした。今さらではあることを承知の上,この間,自宅の本に関して,私が読者でない本(つまりは読んでいない本)が含まれていることに,ささやかですが躊躇いを覚えていた。買ったままの本を読まずに並べ,その本が購入されるという事態が何度かあった。
「次の読者」という表現では居心地があまりよくない。
しばらく前から,古書店で見つけて読もうと思って買った本の何割かは,抱え込まず,とりあえず本サイトに登録するようになった。そうした本がすぐに「次の読者」の手に届くケースがいくつか出てきた。
そこで惹句をタイトルのように変更することにした。
この本は私が読みたいのだけれど,なかなか読まないので,購入していただき,代わりに読んでいただく古書店。
都合のよい話だが,これで少しはすっきりと本を並べることができそうだ。