10/8

午前中,事務所に出て少し作業の整理をする。久しぶりにカートを引っ張り出し茗荷谷まで。注文の本を探すものの,見当たらない。しかたなく必要なものをカートに載せて事務所まで戻る。踏切の向こうの2階にある居酒屋で遅めの昼食。揚げ物でかなり重い。帰宅して原稿整理。

「ビッグ・スヌーズ」を読み,今年に入って切り取っていなかった号を引っ張り出してまとめる。数号抜けているものの,すべて買って読んでいるので足りない号はあとで探すことにする。

で,1号分だけ読んでも面白いというのはどういうわけだろう。全体の謎がある程度解決してほしいという希望はあるものの,謎解きとはまったく違うパースペクティブで,まるでよくできた短編小説を読むかのように,毎号,文字を追っているだけで面白くなってくる。埴谷雄高が山口泉の本のなかで,小説の良し悪しは,パッと開いたところから読み始めて,どれくらい進むことができるかで判断できると言っていたことを思い出す。ドストエフスキーと夢野久作を対比して,後者は前者に比べ,読み進めるページが少ないというようなことを言ったのではなかっただろうか。これに倣えば,「ビッグ・スヌーズ」は連載半ばの1回分を読むだけであっても面白い小説だ。

半世紀近く小説を書いてきた作家が現在にピークをもってくることの驚き,ではなく,そのことに納得してしまう。

週半ば

飛ばしてしまってもかまいはしないものの,とりあえずメモしておくことに。

火曜日は昼過ぎまで原稿整理。シャワーを浴びて事務所に。少し整理をしてひばりヶ丘まで行く。久米君と駅前の喫茶店で打ち合わせ。バスで田無まで行き,夕飯。ブックオフに寄り,島田一男の文庫4冊。ゴルゴ13の文庫4巻。さいとうたかをの訃報後も古本価格は変わらないな。

水曜日の記憶は薄れる。たぶん一日,原稿整理。ただ,頭痛が続き,体調はあまりよくない。

木曜日は電話設置の相談。結論からすると,基地局が違うということで,この数か月悩んでいた電話,インターネット環境に選択肢はほぼなかったことがわかった。午後から地元の床屋に行く。20年以上知らなかったものの,かなりの技術をもった方で,カットも髭剃りもうまい。新宿に出て手続き。高田馬場に戻り,印鑑作成。久しぶりに日高屋で休憩したものの疲れてしまい,そのまま帰宅。頭痛が続くので薬を飲んで1時間くらい眠る。夜に地震。震度5弱。3.11と比べると家内も娘もいたし,時間はそれほど長くなく,余震もない。ニュースが続く。

10/4

午前中はメールと電話でほぼ終わる。予定していた作業が進まない。午後から事務所に移動。昼は家内と駅前の喫茶店で済ませる。20時前に終わり,帰宅。

気圧のせいか少し頭痛。口内炎をつぶしたところ非道くなってしまい,痛みが長引いている。

10/3

夕方に品川で打ち合わせがある。事務所で準備など。15時に出て品川まで。先生の体調を勘案して1時間程度と考えていたものの,いつの間にか窓の外はすっかり暗くなっている。タクシーを呼んでもらい品川まで戻る。

荷物が多かったのでカートを引っ張って行き来。構内の本屋で何か買おうと思い,北杜夫の文庫を探したものの見つからない。「東京人」の谷口ジロー特集号を購入。帰りの山手線でページを捲っていると面白い。訃報後,組まれた特集,ムックなどのなかで一番面白い。当時買ったムックは一度だけ読み,すぐ一箱古本市で売ってしまった。

谷口ジローが必ずしも天才ではなく努力の人であることが伝わってくる。これは読み返しそうな気がする。

上野

午後から上野というか御徒町というか秋葉原というか微妙な位置にある印刷所へ。夕方,パルコやで家内と待ち合わせ。エッグベイビーカフェで休憩。なんだか蔵前あたりのおしゃれな店のよう。そのまま秋葉原のほうに向い,2k540 AKI-OKA ARTISANに。クラフトショップがそろっている一方,なかなか店の敷居は高い。谷中コーヒーで200グラム焙煎してもらい御徒町に戻る。夕飯用にお弁当を買って大江戸線で帰宅。

Storesでまとめて6冊だったか購入いただいたので,帰宅後,発送の準備。7,8月と地味に動いた本が,9月に入ってよく動くようになった。

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