スパイ小説

しばらく前から,古本屋に行って開高健の本を探すかわりに結城昌治と三好徹の文庫本を探すことが多くなった。以前だったら決して手にすることがなかった類の小説だけど,特に中編は会社の行き来にエスカレータで読むのに手頃だ。 矢作俊...

クライム・ノベル

少し前に古本屋で手に入れた『陽気なギャングが地球を回る』(伊坂幸太郎)を出張の行き来で読み終えた。以前読んだアヒルと何とかよりも面白かった。『白昼堂々』や『百発百中』のような小説の面白さが,このところ何だか癖になっている...

薔薇幻視

なお,本巻収録の佐藤明撮影の写真は,初版刊行時のものとは違うカットであり,また,初版本は中井英夫の文章と佐藤明の写真を交互に収録した構成であることを付記する。 本多正一『中井英夫全集[11]薔薇幻視』(創元ライブラリ) ...

Perspective

「検索」と「全体の状態の把握」,どちらかを選べと問われたなら,迷わずに「全体の状態の把握」をとるに違いない。両者は対立する概念では決してないのだけれど,ベイトソンの「地図」と「土地」のはるか手前で,後者の感覚が行動につい...

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