きらら

最初,「きらら」はてっきりWebマガジンだとばかり思っていた。矢作俊彦の「ウリシス911」の連載がスタートし,第3回まではWebで読めたと思ったら,そのあとは雑誌でということになったと記憶している。

雑誌っていったって「きらら」を書店で目にしたことはない。書店員に探してもらったけれど見つからないまま何十日かが過ぎた。

地下鉄六本木駅に隣接するあおい書店のレジ横ではじめて「きらら」を見つけたのは,だからまったくの偶然だ。「自由にお持ちください」と記されたプレートがついた一角に「ちくま」などと一緒に置かれていた。

東麻布に事務所があった頃なので,発売の頃(いまだ何日発売か知らない)になると,昼休みに2駅移動してあおい書店へ出かけた。入手できるときもあれば,なぜか店頭に置かれていない月もあった。

そんな調子だったので,手元にある「ウリシス911」は,ところどころ抜けがある。たまに古書店で定価を付けられて売られているなかに,読んでいない回が掲載された月号があると買い求めたものの,それでもまだすべてが揃ったわけではない。

2007年くらいに連載が終わったはずなので,さすがに最近では古書店でも見かけることが少なくなった。

昨日のこと。帰りがけに代々木の新古書店に立ち寄ると2006年前後の「きらら」が数冊置かれていた。昔は欠号を携帯電話のメモ帳に記していたのだけれど,そんなファイルを消してしまってしばらく経っている。仕方がないのでじかにめくりながら記憶をたどり3冊購入した。

家で確かめると,そのうち2冊に掲載された回はすでに入手済み,1号分,それもセブンブリッジで間を埋めるような月号が新たに読めるようになった。

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