年始

風邪から回復するときの感覚は,子どもの頃から変わらない。汗とともにからだのだるさが少し軽くなる。まだ治りきっていないものの,ここ2日間とくらべると遥かに調子は整ってきた。

遅めの朝食をとり,事務所へ行き,年末に書き終えられなかった年賀状を書いて投函。20歳を過ぎてから,本当に年が明けないと年賀状を書かなくなったのだけれど,ここ数年は仕事上の年賀状にも波及してしまっている。これは年末年始に仕事がバタバタと動いているため以外,何の理由もない。

行き帰りの電車では,赤坂憲雄編の『東北ルネサンス 日本を開くための七つの対話』(小学館文庫 2007年)を読んでいた。赤坂憲雄というと別冊宝島『精神病を知る本』を読んで後,単著や共著をしばらく手にしたものの,東北学を謳った頃からあまり新刊を追うことがなくなった。現代書館の「マージナル」にかかわっていたような印象があったものの,こちらに関係していたのは朝倉喬司で,面白そうな雑誌には,この2人の原稿が載っていた時期をふと思い出す。

「マージナル」はたぶん全号手元にあるのだけれど(といっても全10号だ),現代書館のサイトをみたところ,いまだに半数以上の号は入手可能らしい。年末から五木寛之の『狼のブルース』を読んでいて,「マージナル」にも『東北ルネサンス』にも五木寛之が登場していることに気づいた。『戒厳令の夜』と『風の王国』くらいしか五木寛之の小説は読んだことがないのだが。

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