今年の連休はほとんど会社に顔を出したものの,数年前の思い出したくもない連休に比べると,かなりゆっくりと仕事をすすめることができた。
このところ頭を悩ませていた「間隙」のありかについて,結局,思いついたのは矢作俊彦の文章だ。
法律など守るひまがあったら,マナーを守れ。そっちのほうが比べようもなく大切だ。万人がマナーを守ったら法律など必要ない。
スズキさんの休息と遍歴―またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行,p.61ぼくはそこまで言っている。人が殺したい,戦争もしてみたい,だけどそのことでどれほどのリスクを負うか知っている。プラス・マイナスで大損するから我慢している。我慢しているから,ここでこうして暮らしている。あたりまえのことじゃないか。
複雑な彼女と単純な場所,p.37-38.