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午前中に一件,新宿で打ち合わせ。年明けからほとんど事務所を空けられない状況とはいえ,出かけなければ始まらない。帰りにサブナードの古本市を覘こうと思ったら,すでに終わっていた。西武新宿駅高架下で昼食。体調が芳しくない。会社に戻り午後から仕事。頭痛とお腹の調子がよくない。薬を飲んだものの効果はあまりなく,結局,17時半くらいで退社。

芳林堂で「別冊文藝 望月三起也」「散歩の達人」「週刊新潮」を買い,地下の中華料理屋で夕飯をとる。19時くらいに家に着き,とりあえず眠った。22時半くらいに起きると,調子はかなりよくなっている。からだの重さも感じなくなった。家内,娘と話したりして,午前1時過ぎに眠る。

「別冊文藝 望月三起也」はかなりの読み応え。10代に描いたスケッチがおそろしい恰好のよさで,両手がきちんとポーズになっているあたり,まったく凄い。この対極にいるのが永井豪で,永井豪の10代のスケッチ画が仮に公開されたとしたら,手持無沙汰の手ばかりではないかと思う。とにかく永井豪は手というか全身のポーズを描くことが苦手,センスがない。

あまりのすばらしさに石森章太郎が10代に描いたスケッチ集を引っ張り出し,とっかえひっかえページを捲っていたら遅くなってしまった。

昭和50年代にマンガに嵌ったので,手塚治虫の作品や絵をきちんと見据えたのは20歳を過ぎてからだ。今でも手塚治虫の線,ディフォルメにあまり心を動かされないのはしかたあるまい。石森章太郎と望月三起也,いずれも手塚治虫の後を追ってマンガ家になった二人がどちらも,すばらしいデッサン力を持っていて,さらにそれが物語の構成力を食い破ってしまうあたり,なんだか似ているなあと思った。

週刊新潮の矢作俊彦の不定期長編連載エッセイは,まずまず。他のページ,1秒たりとも目を通していないのだが。

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