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サイトには診察中と出ていたため,その情報をたよりに,昨日は夕方から会社近くのクリニックまで出かけた。ところが入口のドアには休診の札が下がっていて,クリニック内には灯りがない。体調は最悪だ。とりあえず池袋の読書喫茶(?)に入り体を休める。1時間ほどして出て,お弁当を買って帰った。

声は嗄れ,37~38℃台の熱発は続く。本を読む集中力はほとんど失せている。仕方ないので水上勉の『砂の紋章』を捲る。体調が芳しくないときは,昭和30年代あたりの風俗描写を取り入れた推理小説,それも文章がそれなりにちきんとしている作家のものを捲るくらいしか,できることがなくなってくる。

火曜日は当然,体調が回復しているはずはない。昨日,休診だったクリニックに立ち寄ってから出社することにした。連休明けのためか,風邪がはやっているからなのか,待合室は人で溢れている。診察の順番がくるまで1時間以上かかった。

午後から出社し,仕事を片づけていく。ただ,だるさはどうしようもなく,17時過ぎに退社。処方箋薬局で頼んでいた薬を受け取り,軽く昼食(にしては遅いが)をとった後,薬を飲む。18時前に帰宅。当然,眠る。21時過ぎに起き,軽く,というよりもふつうに夕飯。薬がようやく効いてきた感じがする。

中学生になった頃,くるりの「魔法のじゅうたん」をiPodに入れてほしいと娘に言われることがなかったら,その後,フットワーク軽くライブハウスに出かけるようなことにはならなかったのではないかと,ふと思った。結婚後,子育て期間に出かけたライブはキング・クリムゾンとマッドネスくらいで,後は仕事関係絡みで曼荼羅に数回,といった程度だった。

久々に入ったライブハウスはBLITZ横浜で,まあなんと大きなライブハウスだろうと思った。その頃,Zepp,Studio Coastクラスのライブハウスは,有明に1つあったくらいで,それもまあ不便なライブハウスだった。

キャパシティ数百人のライブハウスで,対バンを通して音楽の聴き方が広がっていった気がする。電気グルーヴを初めてみたのは,平成最初の年,新宿ロフトで対バンとしてだった。たぶん,たけのうちカルテットとソニックスカイ(だったか,まだステレオスコープだったかもしれない)のライブの初っ端に登場したのだと思う。昌己と徹と出かけたはずだ。4人組の頃で,ニューオーダーのサンプリングセンスが恰好よかった。

くるりの対バンで赤い公園を知り,HAPPYの対バンで踊ってばかりの国を知り,というように,ライブハウスに足を運ぶと,面白いものと遭遇することは少なくない。今度の週末,赤い公園と踊ってばかりの国のライブが重なってしまった。娘と家内は赤い公園を観に,私は踊ってばかりの国を観に行く。

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