シャクナゲ

午前中に排水管の清掃がくるため,水回りを少し片づける。清掃は11時前に終わり,それから遅めの朝食。14時過ぎに家内と代官山に向かう。雨。ライブハウス「晴れたら空に豆まいて」で踊ってばかりの国の下津・大久保2人によるアコースティックライブを観に行く。

西武新宿地下のパン屋で昼食をとり,ビックカメラで買い物をした後,新宿三丁目から副都心線で代官山まで。16時半過ぎに着いたので,少しだけ駅のあたりをぶらつく。パン屋を覘いた後,駅前のカフェで休憩。寒いし雨は止まない。

18時前にライブハウスの前に行くと,那智君はすでにきていた。18時過ぎに受付が始まる。「晴れたら空に豆まいて」にきたのは初めて。事前の情報からは昔,吉祥寺にあった羅宇屋をイメージしていたものの,もっとライブハウスっぽい。まあ,ライブハウスなんだけど。ドリンクに生ビールを頼んだところ中ジョッキを渡された。フロアは椅子仕様なので,これでよいとはいえ,コストパフォーマンスはかなりよい。

スタンディングフロアに椅子が並べられ,他に左右の壁に添って席があり,ステージに向かって左のミキサーと対称の位置にお座敷のようなつくりの席がある。ライブが始まる頃には,バーカウンター横にも椅子が据えられていた。当日券は出たというものの,ほぼ満員。

ライブは2部構成で,第1部は来年1月に発売される新作におさめられた曲をギター2本で披露するという趣旨。大久保のギターはいつものスタイルで,エフェクトのかかった音色がスケールを行き来する。ジョン・マクガフやロビン・ガスリーを思い出す。下津はギターも上手いのだなあと驚いた。あっという間に1時間が過ぎ休憩。

第2部はここ数枚の曲をアレンジしなおして「シンクロナイズ」からスタート。「ほんとごめんね」がフォークというかシャンソンっぽくアレンジされて,これがよかった。東京キネマ倶楽部でも演奏された「赤い目」も。

21時半くらいに終わる。夕飯をとる店を探して駅のまわりをまわるものの,適当な店が見つからない。結局,大阪王将に入る。

で,那智君が「シャクナゲ」の歌詞について,どう思います? と。出だしはこんな歌詞だ。

いくらの私でも騙されないわ
貸してたものを返してよ
根暗な私にも付き合ってくれた
とても良い人なんだけど

那智君がわからないというのは,出だしの5文字だ。

「『いくらの私』って,いくら私だってという意味なんでしょうかね」

よくよく言われてみれば,不思議な歌詞だ。「の」が多すぎるのではないか。方言なのか。はたまた日本語にそういう慣例があるのか。「いくら」って魚卵のいくらのことで未熟なという意味なのか。「なんぼ」の意味じゃないかと思うけれど,「なんぼの」というようにいうことはあるのか。

もちろん,その場で話に決着はつかず,でも魚卵のいくらかも,くらいのところで散会となった。

で,ここから非道い目に遭う。店を出たのが22時半を過ぎていたので,副都心線で新宿三丁目から地下道を通って,西武新宿駅に行こうと思った。まあ,そう思うのが普通だろう。ところが新宿三丁目の改札を出ると,妙なアナウンスが構内に響いている。「丸の内線新宿駅と新宿三丁目駅の連絡通路は23時以降,通行できません」。なんだそれ? 第一,あの地下道は新宿駅と新宿三丁目駅の連絡通路なのだろうか。いつから,そんなばかなこと始めたのだろう。23時って,妙な時間だし。だったら20時,21時で封鎖すりゃいいだろう。

家内と二人,文句をいいながら地上に出た。雨は止まない。明治通りに出て,サブナードに潜り,とりあえず家に着いたのは23時半をまわっていた。せっかくいいかんじのライブの後だったというのに,気分を殺がれてしまった。

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