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年中行事には,よし/あしの違いはあるだろうけれど,仕事の年中行事には「よし」がほぼないのはどうしたものか。当事者だけではなく,まあ,だれがみても「よし」ではないな。

午前中から年中行事が始まり,ダメージを抱えながら仕事。喪中ハガキの手伝いを夕方に終え,そこから単行本の責了作業。途中,打ち合わせを終え,20時過ぎに退社。雨は止んだけれど,寒さが増す。

結城康博『介護職がいなくなる』(岩波ブックレット)を読み終えた。10日くらい前,伊野尾書店で手に入れたものだ。地元の書店に岩波の本が並んでいると,これも買い切り条件で並んでいるのかという思いが先立ち,つい買ってしまう。

で,このブックレット,日本とドイツにおける海外(おもに東南アジア)からの労働者の視線でみた比較のところが面白かった。
ケアの現場のすばらしい場面を切り取られると,つい,人間のすばらしさのような表現を使ってしまいそうになるが,切り取られた以外のかなりの場面では,セクハラ,パワハラ,卑下,嘲笑が芽吹いているのだろう。海外からの技能実習生(と称されるしくみのなかで労働にきた方)に対する,矢野暢いうところの「冒険ダン吉シンドローム」は,この特殊な戦後を経てきた国で大手を振って闊歩している。

この前,徹から連絡があって,セクシャルマイノリティとしての「ズー」に関するノンフィクションが刊行されたので読んでみるとのこと。何回かやりとりがあって,「LGBTはズーまで行くのか。もう変態性欲なんて概念はなくなるんだろうな」とやけに感慨深げだった。吉幾三よろしく「ダイバーシティは何町だ」とでも言い出しそうな気配で,言葉じりだけの多様性をdisる。

で,この話,ケアとどうつなげようとしていたのかすっかり忘れてしまった。

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