ラジオドラマ

起きて,会社に電話。様子をみながら遅れて出社する予定。としたものの,少し熱が出てきて,大事をとって休むことにした。ただ,昨日から,起きている時間よりも寝ている時間のほうが圧倒的に長い。寝過ぎて頭痛が続く。半村良の『邪神世界』を100ページくらい読む。そのあとが続かない。インターネットラジオを少し聞き,Youtubeで矢作俊彦原作の「音の本棚」を半分眠りながら聞き直す。

「リンゴォ・キッドの休日」は,原作を読んでいないとストーリーは追えないのではないかと思うほど大胆に端折っている。もともと一人称の小説なのだからモノローグで進めていくことは可能なのに,ダイアローグで続けていく。おかげで原作のあちこちを補完しながら聞くたのしみを発見した。

「真夜中へもう一歩」(1977年10月3日~10月7日)は,「真夜半へもう一歩」連載中にもかかわらず,連作「抱きしめたい」プラス「陽のあたる大通り」という内容。

第1話 抱きしめたい
第2話 夕やけのスーパーマン
第3話 王様の気分
第4話 言い出しかねて
第5話 ヨコスカから来た女

『神様のピンチヒッター』の単行出来前で,「言い出しかねて」は小説版と異なり,父親殺しをモチーフにしたものに換骨奪胎されている。「ヨコスカから来た女」が「陽のあたる大通り」の原案と思われるが,すでに小説として発表されていたものかもしれない。「陽のあたる大通り」は単行本で読んだときから初出が気になる。

「マイク・ハマーへ伝言」は最終回のみアップされている。「リンゴォ・キッドの休日」とは違い,こちらはかなり端折られているものの,十分に筋を追うことが可能だ。ただ,ラストは呆然と佇む場面で終わり,その後に,翎と克哉の有名なダイアローグ「こうしていると思い出さないか」で幕引きされる。これは小説版のほうが数十倍強烈な印象を残す。

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