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雨。早出になってからと,ほぼ変わらない混雑。仕事は17時過ぎまでかかり,退社。帰りは雨の勢いが増している。東武の食料品売り場でお弁当を買う。営業時間が短縮されているためか,18時過ぎに,店によっては50%オフまで下げている。しばらく休業する旨の張り紙があるブースもところどころ。適切な人と人との間隔があけられるはずもなく,慌ただしい。

それで思い出したのは,行きの高田馬場駅で,まわりとの距離をとろうとするサラリーマン(たぶん)を初めて見たことだ。ただ,その恰好は妙なものだった。背広にベージュのコート,小太り中背,やや薄くなった髪に眼鏡という体裁の男性が山手線のホームから降りてきた。左手を手前で右手のさらに先の方に伸ばし,手のひらを見せるかのように折る。まるで大昔の金井克子の振りのようなそのしぐさで改札を目指すのだ。シンプルに右手を広げて距離を保つならまだしも,そこでなぜ,左手を使うのだろう。他人が近づくのが嫌だというメッセージだけは伝わってくるものの,あまり効力はなさそうだ。

新型コロナウイルス感染症対策のキーのひとつは行動変容だといわれている。他者と距離をとるためには,いつも以上に時間をかけていく必要がある。そのためには,これまでのライフハックとは逆の発想が必要になるはずだ。降車駅のエスカレータや階段近くに停まる車両には乗らない,とか,シートに座ったら,駅に着いて立っている人が降りはじめるまで立たない,とか,降りる人がすべて出てから乗る,とか。

まあ,行動変容にはかなりの労力というか,思考が先に変わる必要があるのだろうけれど。

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