同調

金曜日は帰りに,家内,娘と高円寺で待ち合わせ。少しだけ古着屋をみて,大江カレーで夕飯をとって帰宅。

土曜日は,午後からZoomで勉強会。15時過ぎに終わる。家内は娘と待ち合わせというので,家にマンションの理事会の資料をつくり,休憩。

日曜日は会社に出る予定が,からだが重いのでやめることにした。午後から起きだし,仕事の続き。STORESのサイトの調整。登録500冊を越え,カテゴリー分けのうち,国内著者を一括して「あいうえお順」にすると,リストが縦長になりすぎるため,「あ行」「か行」と分けることにした。ただ,無料のサイトだからなのか,メニューを移して構成しなおすことができない。しかたなく,「あ行」をつくり,あ行の著者名をコピー/ペースト,その後,500冊のうち,あ行に該当する本のページを開けて,カテゴリーを付け直すという作業を延々と続ける。まだ「か行」が終わったところまで。

夜は,家内と中井の地中海料理店で夕飯。その前に手前にあるパン屋で買い物をしていたときのこと。

家内はマスクを着けると,ただでさえ非道い頭痛が,さらに頻発するというので,人通りのないときは可能なかぎり外している。家族はそのことを知っているが,偶然,その様子を傍から見た者にとって理解できるのは,「マスクを着けていない人」という事実だけだ。その理由を推し量ることを強要などできるはずもない。

家からパン屋まで歩く途中,息苦しくなった家内はマスクを外していた。そのままパン屋に入った。そのことを私も家内も気にしなかった/気づかなかった。幸い,入口には「できるかぎりマスクを着けて」と,マスク厳守でない店だと目に入ってきた。店員さんから,注意の一言がなかったのはそういうことなのだろう。

店に入ったとき,他に客はいなかった。私と家内がパンを選んでいると,数人の客が店に続けてはいってきた。そのうちの1人がこれみよがしに「あ。マスク着けていない!」と恣意的な声高さで,漠然とあてつけるようにつぶやく。家内と私はその段になってマスクを着けていないことに気づいた。家内はその物言いにカチンときたようだ。「忘れていただけでしょう。嫌な言い方」と返した。

確かに嫌な言い方だった。ただ,世間は同じような嫌に言い方で溢れていると,冷めてしまいそうなことに気づく。世間とは所詮,保身が優先されケア(配慮)は二の次だ。一人ひとりの保身があるはずが,どうしたことか同調に流れる。遮断したいのはだから同調のほうだ。

以前,書きとめたかもしれないが,アネマリー・モルはこのように書いている。

ここでもう一つ西洋的な思い込みを紹介しておくべきだろう。それは,実在は切り分けられる存在から成り立っていて,それらは(石壁の石のように)足されうるが,(料理の材料のように)混ざり合わないという考え方だ。

西洋的な思い込みのほうが,どれだけましだろう。

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