37

このカテゴリーは10年近く前につくったものなので,変えなければならないのだろうか。

RIJF2019以来,くるりのライブを観に,Zepp Hanedaまで出かけた。駅から会場までの距離感がわからない一方,17時過ぎに出て天空橋までどれくらいかかるか経験がないのでわからない。経由で悩んでしまう。結局,池袋まで出て,大崎で乗り換え品川で再度乗り換え,という流れにした。

小奇麗にできた施設の奥にZepp Hanedaはある。手前のお店でカレーで夕飯を済ませ,10分くらい前に入った。今回は椅子席だったので,迷わずに家内,娘と落ち合う。

ファンファン離脱後,はじめてのライブで,新譜中心のセットリストではないだろうなと思いはしたものの,「東京」から「野球」まで,カップリング曲や新曲を含めたバラエティーに富んだセッティングになった。二,三の例外はあるものの,歌詞に込められたメッセージが全体,希望というか勇気につながるものを選んだのかもしれない。その意味でとてもメッセージ性のあるセットリストだと思った。COVID-19禍にライブで何を歌うか,演奏を見ながら,そう問いかけたバンドを思う。

この10年近く,トランペットやユーフォニウムパートが曲の土台に染み込んでいる。短期間で土台を組み替えることはできなかったのだろう。「坩堝の電圧」「ソングライン」からは演奏されず,「THE PIER」からは“loveless”,新譜からも2曲のみが演奏された。

2019年のライブからすると,やや落ち着いたステージだったものの,石若駿のドラムが前半,無茶苦茶恰好よく鳴る。ハイハットとシンバルで緩急をつけていくさまは,人力テクノの風情。バスドラを大きく鳴らし,スネアにはリムショットを被せる。これまで感じなかったものの,石若はBOBO系のドラムスタイルなのだろう。反面,タム系の音があまり拾われず,“loveless”はタムがほしいなあと何度か思った。(つづきます)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Top