古本屋と記憶

相変わらず積み重ならないので,落穂ひろい。 8月の終わり。郡山での学会取材の帰り,30年くらい振りに宇都宮で降りた。小学生の頃,はじめて古本を購入した山崎書店がまだ健在だと知り,出かけようと思ったのだ。 市街地に向かうた...

巴里茫々

北杜夫の『巴里茫々』を古本屋で手に入れたのは少し前のこと。最晩年に刊行されたこの本はまだ読んでいなかったのだ。100円棚に無造作に置かれたきれいな上製本をそのままにしておくのは忍びなかった。このところ,そんな理由で本を抱...

亡国記

高田馬場で手に入れた『亡国記』(北野慶,現代書館)を読み終えた。巨大地震により島岡原発が大破。首都機能は北海道に移転。前半は『日本沈没』第2部のインサイドストーリーのような感じといえるかもしれない。著者のは小説家ではない...

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