小説 知識 Posted on 2016年3月30日 by コトナ / 0件のコメント 読書会の課題図書が野崎まど『know』(ハヤカワ文庫)なので,購入して読み終えた。 手馴れた文体とワイズクラックが散りばめられていて,かなり読みやすい。ただ,物語の骨格にあるウソのつきかたが,矢作俊彦流に言うと「学生がノ...
小説 夜と霧の隅で Posted on 2016年1月10日 by コトナ / 0件のコメント 「少なくともヨーロッパ人はずっと戦争というものを知っている。国境を,民族を,征服することと征服されることとを知っている。その点日本はどうなるのであろう。万一負けたとしたら,我々はその事態に対処できるのであろうか。」 「一...
小説 絲山秋子 Posted on 2015年12月30日 by コトナ / 0件のコメント お湯割りをおかわりした。ああ,夜だなあ,と思う。遠くで眠りそびれた犬があくびをし,いくつもの電灯が消え,本が閉じられ,給湯器が低く唸っているだろう。私はこの店に夜を買いに来るのだ。真っ暗で静かで狭い夜一丁。 絲山秋子:勤...
小説/日常 山川方夫 Posted on 2015年11月27日 by コトナ / 0件のコメント 今月の読書会,山川方夫の「夏の葬列」が課題だったので,刊行されたばかりの創元推理文庫で読む。ショートショートなので,この作品自体はすぐに読み終えた。続けてほかの作品にも目を通す。 1965年に事故で亡くなったというのだか...
小説/日常/矢作俊彦 近況 Posted on 2015年10月5日 by コトナ / 0件のコメント 主催の講演会を土曜日に終え,サンルートホテルから西武新宿駅北口まで歩く。新宿西口と小滝橋通りのブックオフへ寄った。いや,寄るために歩いたのだ。にもかかわらず,これはという本に遭遇することはなく,嵯峨谷に入り,そばとビール...