不愉快のゆくえ

年明けの不愉快なやりとり以来,連絡をしていなかった奴のことを,起きがけにふと思った。そ奴以外に,そうした物言いをしただろうか,と。 不愉快のゆくえは,結局のところ,私の甘えのような何かにあったのかもしれないと思った途端,...

Theme

松家仁之の『沈むフランシス』(新潮社)をなんとか読み終えた。そう長くはない話なのだけれど,たとえるなら樋口毅宏の“雑司が谷”シリーズを読むほうが,どれだけ清清しいかと思ったくらいに,いやな読後感だった。 少し前には「元・...

Theme

先日,見学してきた読書会の今月のテーマ本は,松家仁之『沈むフランシス』。何のこだわりもない知らない小説家なので,情報を検索してみた。 矢作俊彦が「新潮」に掲載した日記のなかで,「芸術新潮」の編集長について辛辣に書いている...

風の王国

いったいどれくらい前に読んだのかさえ覚えていない五木寛之の『風の王国』(新潮文庫)を読み返している。なるほど,昭和50年代に一世を風靡した伝奇小説の体裁をとっていたのだった。すっかり忘れていた。 山田風太郎と大藪春彦が開...

Top