引擎

少し前,矢作俊彦の『引擎/ENGINE』ハードカバー版第3刷を古本屋で見つけた。「増刷で手に入れた」と読んだ記憶があるので,探していたものの,初刷を探すよりむずかしい。 風邪気味だったので,書棚から初刷を取り出して,枕元...

電線

やがて電気が来た。真っ先に戯台に電灯がともった。 灯りより電線が彼に希望を与えた。電線にはひとつの確かな行き先があった。道や川と違って、必ずどこかと繋がっていそうだった。 休日、彼は屋根を修繕する材料を採るふりをして、斧...

近況

主催の講演会を土曜日に終え,サンルートホテルから西武新宿駅北口まで歩く。新宿西口と小滝橋通りのブックオフへ寄った。いや,寄るために歩いたのだ。にもかかわらず,これはという本に遭遇することはなく,嵯峨谷に入り,そばとビール...

ミステリマガジン

「ミステリマガジン」の最新号に矢作俊彦がエッセイを寄せているというので購入。ジョン・ル・カレのスマイリー3部作については,1980年代に権田萬治が矢作俊彦にインタビューした記事は面白く,記憶に残っている。ジョージ・スマイ...

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