居酒屋


平沢進のライブの帰り,雨のなか月島で降りて居酒屋を探す。昌己はしばらく月島にきていないようだし,工事→タワーマンションへと一直線の区画がいくつもあるから全体,雰囲気で覚えていた店さえもわからなくなって不思議じゃない。

2ブロックほど歩いて,ここにしようかと決めたのは「牛若」。ちょうど客が出てきたので,入れそうだと見込んだものの,先に三人連れが待っていたことには気づかなかった。彼らが入った後,カウンターに二人分の席を確保してもらった。

L字型のカウンターがメインで,奥に小さな座敷がある。チューハイと焼酎ロックで始めた。21時半くらいに入ったときはカウンターは満席だった。カウンターの内側と外側がよい距離感で,はじめての客でも居心地がよい。私たちがいつもの調子でだらだらと飲んでいると,一人去り,二人去りで,23時のカンバンの時間に客は私と昌己の二人だけになっていた。

実家のレコードをどうやって処分するか,亡くなった先輩の話,あちこちに散らかりながら,そうやって話すといつも忘れていたなにかしらを思い出す。

「牛若」は創業37年だったかで,このあたりでは古手の店なのだそうだ。何度目からの再開発を嘆き,店を出たときにはまだ雨が降り続いていた。

小さな音のテレビがBGMで,何だかとても居心地のよい店だった。

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