週末

ECサイトのことを思い出しながら,自分のサイトを確認する。設定漏れと思い込んだ箇所を修正したところ,見事,サイトのカートがおかしなことになっていた。今朝になって気づき,慌てて再設定して再稼働しはじめる。

土曜日は午後からマンションリフォームの打ち合わせ。出かける前に事務所でメールを打ってから代々木経由で向かう。ブックオフに寄ったけれど何も買わず。代々木店は品ぞろえが合わなくなっている。途中で家内と合流し,16時過ぎまでかかる。新宿まで歩き,ルミネで昼食をとる。東急ハンズを覘き,総武線で高円寺に行く。daysで買い物をした後,スーパーマーケットに移動する。東中野のブックオフで生島治郎と高城高の文庫本。帰宅して夕飯をとる。

日曜日は午前中から事務所で仕事をする。18時くらいまでかかり,帰りに高田馬場のブックオフに寄り文庫本2冊を購入した。池袋まで出て夕飯用にお弁当を買って帰宅。

一昨日,メルカリで見つけたSEPAのリーガルパッドフォルダが届いていた。丸善はなぜ,SEPAの日本販売から手を引いてしまったのだろう。とても助かる品物なんだけれど。伊東屋で似たようなものを販売しているものの,別に高級に舵をとったものを探しているわけではなく,ビニール素材のもので十分なのだ。一緒に入っていた文房具も仕事で使えそうなものが多く,助かった。はじめてメルカリを利用した。

Electronic Commerce

自力でECサイトをつくった(まだ途中ではあるものの)備忘録。

ひとりで会社を立ち上げて,まだ日が浅い頃,個人で借りているサーバーに追加して法人契約をした。アカウントを入手して,あとはWordpressでサイトをつくる。

ここまでは個人でサイトをつくるときに何度か行ってきたプロセスをたどるだけなので大してむずかしいことはない。ここから先がやっかいだ。

個人事業主でもなく,一箱古本市の代替として自分のもっている本を販売する窓口にはStoresを使っている。BASEとかStoresとかを窓口にして品物を販売するのはそれほどむずかしいことではなかった。出版社のなかでもこのあたりもプラットフォームにして販売しているところが増えている。

出版社のプラットフォームなのだから,URLをまたがずに,本を買えるようにしたいと思うと,WordpressのEC採用プラグインに頼るしかない。ECサイトを単独で構築依頼すると,かなりの金額になる。仮に支払い可能な範囲での見積もりが出ても,スタート後の売上がどれくらいになるか予想できないなかで,「しょうがないから外注で」は避けるしかない。選択肢はあまりないのでWooCommerceを入れた。

まあ,ECサイト構築・維持管理を生業にしている会社がいくつもあるくらいだから,無料のプラグインでサイトを構築させては商売あがったりだからだろうか。WooCommerceによるECサイト構築のガイドブックは皆無で,ネット情報をたどって独自につくりあげる他ない。

もう一点。代金支払いの選択肢はある程度あるものにしたい。ここに登場するのが決済代行システム会社だ。最近,テレビCMを流し始めたSqureと,私がつかっているStripeのどちらかを使うことになる。ただ,ダウンロード販売(チケット販売)の可能性を考えるとStripe一択になる。自社店舗販売を想定するならばSqureになるという感じだろうか。

ECサイトを構築するには個人事業主よりは法人のほうが圧倒的に楽だ。法人で事業をスタートしたことのメリットを感じたのはECサイト構築のときがはじめてだったかもしれない。

遡ると,一昨年の年末,法人登記を終え,サイトの雛形もできた。もちろん自前でオリジナリティなし,どこかで見たイメージを換骨奪胎したものだ。年末に自宅でラップトップを開き,ECサイト構築に関する情報を探っていた。最初から最後まで解説したサイトはなかったものもの,タブを開いては前のタブに戻りをしばらくしながら,WooCommerce+StripeのECサイトつくりを始めた。履歴をみると2022年1月1日にStripeと登録(契約)をしたことになっている。

クレジット決済できるというのがStripeを使ううえでの一番のメリットで,ただしJCBはさらにもう一度,契約する必要がある。また,コンビニ決済(現状,セブンイレブンを除く)できるのもありがたい。

申し込んでから数日で使えるようになり,WooCommerceで登録した商品(書籍)ページに支払い方法にクレジットカードなどが明示されるようになった。WooCommerceには日本独自のプラグインもあって,それを実装すると選択肢に振替口座も加わる。

1月早々にサイトを作りこんでから,JCBも使えるようになり,それでも振替口座の手配を終えるまで半年以上時間がかかった。ひとりで仕事をしていると,空いた時間にWeb上にECサイトをつくるよりも,郵便局に足を運び手続きする時間のほうが捻出しづらい。

プラグインにより各サービスをつないでいるので,どれくらいこの状態が続くはわからないけれど,当面はしのいでいけそうな感じがする。で,経費はほぼかかっていないのだから,構築だけて200万円とかいうサービスとは違う土俵で,にもかかわらず同じようなサービスを使えるようになることだけはWebの恩恵だと思う。

Legal Pads

当初から,事務所で使う品物はほとんどセコハンで調達した。テーブルや書棚はリサイクルショップ品で,前の事務所から最小限もってきたものもある。それでも仕事が始まると,セコハンで調達できないものが出てくる。

消耗品は高円寺や吉祥寺の文具店で揃えた。高円寺のdaysは立派な文具店で,ここで見つけたガムテープカッターは使い勝手がよくて,ときどき発送サポートに来てくれる人が「こんなカッターがあるんだ」と驚いたことを覚えている。

吉祥寺パルコの地下で,輸入雑貨などをセール品扱いで販売している店がある。今もあるのだけれど,在庫の補充はほとんどしないようなので,以前手に入れられた品物であっても,今は並んでいないものが少なくない。universalのジュニア・リーガルパッドはここに並んでいたのをまとめて買ったのだ。以来,メモ帳は使わずに,リーガルパッドに日付とTo Doもしくは済んだこと,打ち合わせのメモなど,まとめて書くようにしている。

かなり前からカレンダーはWeb/iPhone上で管理して,それでもメモの都合があるため,年度版の手帖を毎年買ってはいた。年々,手帖を開く頻度は減り,にもかかわらず,あまり困らなくなってきた。そこでリーガルパッドだ。表面はだから日報のようなもので,裏面は打ち合わせや会議の記録に使う。表面はほぼ鉛筆書きで,1枚数日もつ日もあれば,数枚使う日もある。

吉祥寺においてあったのがuniversalのジュニア・リーガルパッドなので,1年以上,これを使っている。しばらくはこれで十分だ。ただし,探しているものがある。リーガルパッド用の軽いホルダーは以前は,丸善が輸入して販売していたらしいのだけれど,今は手に入らない。代わりにレシートフォルダを買って,それに挟んでみたけれど,ほしいものはこれではなかった。

ジュニア・パッドサイズの手軽なホルダーがほしいのだ。

週末

原稿をまとめる予定が遅延。土曜日は午前中,マンションの理事会に参加し,午後から事務所へ行く。夕方に家内,娘と吉祥寺で待ち合わせ。少し早く着いたので,古書センターとバサラブックスを覘く。キラリナで休憩した後,中道通りを進み,洋服屋に入る。ときどき恐ろしく値引きをする店で,夏だったかに来たとき以来のセールだ。

勧められるままに,トラウザーズ2本を購入。娘のセーターもついでに。夕飯をとって帰宅。

日曜日も事務所で仕事の続き。夕方から事務所のいらなくなった段ボールを片づける。定期的にこれをしておかないといつの間にか段ボールが狭いフロアを占拠し始めるのだ。ついでに家に帰ってからも同様の作業を済ませる。昨日に続き,家内と娘は出かけているので,家で少しだけ仕事を進める。夕飯を買って帰宅した家内,娘と食事をして一日が終わる。

いつの間には今月も終わる。

ブラウン

午前中は取材で近くの理髪店に伺う。予想をはるかに超えて知らないことばかりでとても面白かった。取材をお願いした方と昼食をとりながらあれこれ。

矢作俊彦の嗅覚を40年くらいにわたり,どこかで頼りにしていた面があり,それは今も変わらない。彼がツイッターで,誰だっただろう,高橋源一郎か青山真治だったかとやりとりしていたときのこと。震災後だったと思う。「あいつは右翼の使い走りじゃないの」というようなツイートしたことを覚えている。その後,政党をつくり,党首となった「あいつ」は一定の支持を得ている。

取材はお願いした方は代々,選挙に熱心な家系というか,それはたまたまなのかもしれないが,選挙というシステムを通して自分たちの声を国政はもとより地方自治にも届けることに力を注いでいる。「もしかした支持されていたら申し訳ないけれど」と前置きして,「あいつ」の政党について話が及んだ。前のツイート以来,「あいつ」とその政党に対し,距離をおき,どこかリトマス試験紙のように扱っていることを伝えると,その方は「わたしもそう思う」ということで,そのまま,鼻をつまんで支持することやなにやらに話が流れていった。

レベッカ・ブラウンの『家庭の医学』が刊行されたとき,

寒いと母が言うので、タオルを温めてあるキャビネットから看護婦が一枚出してくれた。私にもその匂いが嗅ぎとれた。清潔で温かさそうな湯気の匂いだ。

p.18

この箇所だけが印象に残り,いや,他の箇所はまったく覚えてもいないし,印象にも残らなかったのだけれど,「清潔で温かそうな湯気の匂いだ」というフレーズは,自分の記憶とどこかつながっている。

強引につなげてしまうと,「あいつ」とその支持者はどこか,世の中のリセットが可能だと思っているのではないかと感じてしまう。大塚英志による今世紀に入ってからの「ポスト○○」への懸念が思い出されるのだ。歴史修正よりもたちが悪いと大塚は述べている。

湯気の匂いはリセットし得ない。そこに手がかりを探ることが必要なのではないかと,まあ強引に結び付けてしまうのだ。

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